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かにの泡ぶく


2006-12-16 はい今日も元気ですともぇえそうですとも。

_ リンガーハットの長崎ちゃんぽん激空き。

我が家はリンガーハットの長崎ちゃんぽんが結構好きで、平均して月いちぐらい食べに行ってますかね。

今日も行ったんですけどね、なんか、ガラ空きなんですよ。

いつもだと、昼の12時ぐらいには満席で待ち発生ぐらいな勢いなんですが、今日は、12時すぎても客の入り50%ぐらいな感じでした。

みんな、ノロウイルス恐れているんですかね。

ウチは全く怯むことなく、季節限定「かきちゃんぽん」オーダーしました。

九州出身の友人に言わせれば「あんなの長崎のちゃんぽんじゃねぇ」ってことらしいのですが、まぁ、それはそれ。もちろん彼の主張もわかりますが、「長崎のちゃんぽんではない長崎ちゃんぽん」と思って食べれば、それはそれで美味いわけでして。

私はどうも博多に縁があって、博多には大阪の次ぐらいによく行くのですが、博多ラーメン。あれも、関東地方で認識されている博多ラーメンと本拠のそれとは、随分違う性質ですよね。

関東地方のそれは、なんか適当にアレンジされちゃっているものが多いように思うのです。それならそれでね、「博多風ラーメン」とすべきでしょうね。いや、でも、中には博多風と称しても???な、関東風博多ラーメンもありますから、なんとも難しいものです。

_ ヘッドフォンアンプその後。

はい。もうね、ここで紹介済みの「ゲルマTr 2SB22/2SD30 SEPP版」と「シリコンTr 2SB562/2SD468 SEPP版」ヘッドフォンアンプは試聴につぐ試聴にも耐え、全く不満ない完成度になりました。はい。私てきにはどちらも納得の音になりました。もう一週間ぐらい試聴を続けて問題なければ回路図ご紹介しようと思います。今回の回路、再現性も結構いいんじゃないかと思います。
ゲルマとシリコン、どっちがいいかと問われると正直言ってどっちとも言えません。シュウマイと餃子どっちが好きか? あるいは、日本酒とウイスキィどっちか選べと言われているようなもので、どっちがよいと簡単に選べるようなものじゃないです。

でも、もし、万一ですが、私のコンテンツ見て、ヘッドフォンアンプ自作したことないけど『俺も(私も)作ってみたい』って思われる酔狂なかたがおられた場合に初めにお勧めしたいのは、シリコンTr版ですかね。部品の入手に全く問題ないですし、しかも安い。ケースと電源(電池)除けばわずか1,500円で全パーツ揃います。昼飯(サバ塩定食)二食分程度、ちょっとこ洒落た店でランチ一食分です。ヘッドフォンアンプってものを使ったこと無いのでしたら、この音には驚くと思います。

それに比してゲルマTr版は、『この世から失われようとしている音』と言えます。これは、自分で作る以外には、もはや聴くことのできない音でしょう。シリコンTr版作ってなんらか感じられたかたにはぜひ、このゲルマTr版も作って欲しいです。製作費は若干高くなるかと思いますが、それでも(ゲルマTrの入手価格によりますが)2,500円ぐらいでしょう。

ウチにあるのは、AKGのK501と、ダイソー210円ヘッドフォンだけなのであまりたいしたこと言えないんですが、HiFiを意識したハイインピーダンスヘッドフォンの場合、ゲルマTr版のほうが相性がよいかもしれない感はあります。と言ってもシリコンTr版も初期版からは相当改良しましたんで、ゲルマTr版に全く引けとりません。電圧スイングも充分取れてますし、オーバーオールのNFBがかかってないってこともあって、シリコンTr版の音も相当いけてます。
で、ですね、実は話はさらに進行してましてですね、AKGのK501(というか100オーム以上のハイインピーダンスヘッドフォン)を特に意識したヘッドフォンアンプの試作評価に最近没頭しておりますはい。ぇえ、こんなに(楽しくよい意味で)嵌るとは思ってもみませんでしたダイソーヘッドフォン買ったときにはね。


今回は電池駆動はやめました。もうね、電圧設計で苦労しないでいいように、自由に空を飛びまわりたいので電圧に余裕を持たせて18Vの設計です。これで、最終8Vp-p程度を確保したいと思っているので、もう余裕ですよ。
調子に乗って今回は豪勢にも終段シングルA級です。予想以上に石が熱くなったので、手近にあったウルトラマンクリップを放熱器代わりにしてます。


『信じるは我が耳なり』ってことで、測定データは参考程度とし、実際に試聴してデバイスを選定します。
今回はなんと2ステージでの構成なので、終段の電流増幅力がかなり必要です。ということで、ダーリントン接続に。終段をダーリントンにした場合、シングルって言えなくなっちゃうのかな? ま、いっか、そのぐらいの細かいことは。


試聴の結果、終段の構成は、2SC708(H)/2SD325のダーリントンとなりました。でもこれはかなり苦渋の選択で、最後までせりあった2SD30/2SD325という(ゲルマ/シリコン)ダーリントン構成もかなりよい音なんです。はっきり言ってどっちでも可・・・というか、どっちも良いみたいな。決められないんです。でも、決めないと先に進めないので、今回は単に「部品の入手性」という点のみで2SC708(H)にしました。というか謎なのですが、なぜか手元にこの2SC708(H)が何十個もあるんですよね。これ、どうしたんだろ。ザル一山幾らとかで買ったんかな。部品箱に埋まっていた位置の前後の地層状態から推測すると、学生時代に買ったもののようなんです。20年以上前ですね。

なんかのスイッチング用にでも使おうと思って買ったのかな。

只今本回路の試聴をひたすら行っている状況です。

だいぶ稼動データも取れましたし、基本回路の温度試験もすでに終了しております。ヘッドフォンアンプのくせに随分熱くなりますが、まぁ、こういう物量作戦的古典回路ってのも、なかなかオツなものです。作っていてとても面白いですし、聴いてみてまた驚いてって感じで。

本日のツッコミ(全14件) [ツッコミを入れる]
_ T.K (2006-12-17 21:02)

私も九州産男性ですが大きな違いは麺だけですね。私もリンガーハットのちゃんぽんは一回こっきりです。<br>ヘッドフォンアンプはAC駆動となりましたか。年末には秋葉原へ買い出しですね。

_ 青木@管理人 (2006-12-17 21:53)

AC駆動ですが諸般の問題があり、かなり酔狂な仕様です。お勧めは絶対に電池駆動方式なのですが(電池駆動の、あの無音の静寂さにはどんなすごいAC電源も勝てないと思う)、AC電源方式をも作ろうと思われたとしても、あえて止めはしません ^^)<br>どうせACにするなら40Vぐらいかけちゃおうかって、思い始めています(今は20Vぐらいです)。

_ T.K (2006-12-18 02:09)

金田式に対抗して青木式ですね。

_ 青木@管理人 (2006-12-18 09:40)

いやとても対抗する力もなければ気もありませんが、なにか名前は付けたいなぁと密かに思ってました ^^)<br>「かにドライブ」(蟹食い日帰り旅行みたいで却下)、「我楽式」(と言っても特に自分オリジナルな回路方式じゃないから説得力無いなぁ)・・・

_ くま (2006-12-19 17:51)

昔々、三洋電機のステレオで出力段が2SC931と2SB407の純(こりゃ不純の純か?)コンプリPPステレオがありましたですねー。

_ 青木@管理人 (2006-12-19 18:02)

くまさんようこそ。<br>昔の回路をいろいろ調べてみると、確かにコンプリペアでもなんでもない石同士がコンプリPPでペア組まさせられていることありますよね。<br>コンプリって言っても所詮PNP/NPNですから完全にコンプリになんかなるわけないって考えると、多少違ってても実用上問題ないと言えるのかもしれません。<br>ということで三作目のヘッドフォンアンプは、シングルでやってます。

_ ゲルマ屋本舗 (2006-12-19 23:35)

PNPシリコンパワートランジスタが高価だった頃は特性を犠牲にしてPNPゲルマパワートランジスタと組み合わせる常套手段がありましたね。<br>東芝なんかだと2SB426−2SC493とかいうのがあった記憶。

_ 青木@管理人 (2006-12-20 10:55)

FETのコンプリペアって現行品でも?って思っちゃうような若干特性の異なる組み合わせがあったり。<br>全然関係ない石同士でSEPP組んでみるのも面白いかも。

_ くま (2006-12-20 18:00)

最近はPSpice等のシミュレータが容易に使えるのでやってみると、意外と準コンプリの方が伝達コンダクタンスや電流増幅率の点で対称性を高くすることができるんですよね。<br>まぁ接合型FETは素で使うことの方が多いと思いますけど。

_ 青木@管理人 (2006-12-20 22:07)

PSpiceかぁ。私も使ってみよっかな。でも、リアルな回路でプローブ当ててあーだこーだやっているのも楽しいし。

_ くま (2006-12-21 07:02)

私はSpiceを "転ばぬ先の杖" で使ってます。<br>Linear Technology (アナログICのメーカ)が提供しているもの(SwitcherCADIIIに付属しているLTSpice)は無償ですし、なかなか良いですよ。

_ 青木@管理人 (2006-12-21 09:51)

実は私もあのあとグーグルで調べて、LTspiceインストールしたのですが、『すごい面白い』ですこれ。あやうく徹夜になるところでした。<br>LTspice上で簡単な回路作って本当にその通りになるのかリアルな回路を組んでオシロで見てみると、全く同じになってる! すごいですね。<br>リアルな回路ではほとんど不可能な、「フィルタ回路のインダクタを0.1mHづつ可変して過渡特性調べる」なんてことも簡単にできちゃうのですごいです。<br>集中定数回路の設計はこれで机上でかなりのことができそう。<br>分布定数回路だと、等価回路の設計・・・モデリングが肝になりそうですね。

_ くま (2006-12-21 10:51)

集中定数回路は、能動素子のモデルが正確であれば言うこと無しですね。<br>上條さんのサイト(www.ne.jp/asahi/evo/amp)等でもSpice解析した結果でどんな回路にすれば良いとかいうことがたまに話題になってます。<br>私は無線や超高速度伝送とは直接関係が無いので、分布定数回路のほうの知識が無いものですからそこのところはよくわかりません。

_ 青木@管理人 (2006-12-21 21:18)

私はいずれにしても素人ですが、どっちかっていうと高周波関係から電子回路に入ったクチですので、どうもオーディオアンプを作っていても、『このコンデンサのリード線は何マイクロヘンリー?』『ここで同軸入れたら5pFだよな』みたいな考え方になってしまいます。<br>1MHz以下ぐらいの信号帯域であれば、LPspiceなにも特別なこと考えないでもそのまんま動いちゃいそうな感じなので、これは本当に使えそうです。<br>今は、自分で使っているデバイスのモデルを一所懸命作ってマス。


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