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かにの泡ぶく

内容は限りなくフィクションであり、嘘八百です。
本当だよ。


2006年11月02日(木) 一日中SEPP回路実験。

_ ヘッドフォンアンプの実験。

SEPP実験回路
ひょんなことから、ヘッドフォンアンプを設計することになりました。

オーディオアンプは過去に何台か作ったことありますが、ヘッドフォンアンプってのは、作ったことありません。メーカーのWebを見てみると、ヘッドフォンってインピーダンスがまちまち。16オームだったり32オームだったり50オームだったり。ふ〜ん・・・とか思いながら今回ターゲットとするヘッドフォンはAGKのK501で120オーム。8オームのスピーカーに比べると負荷は軽いものの、耳元に振動板があるわけで、音に集中するためには静的ノイズに気をつけないとなぁ・・・なんて思いながら、とりあえず久しぶりのディスクリートアンプなので教科書見ながら復習です。

ヘッドフォンだから、常用出力は100mWもあれば充分だろうという考えのもと、そのぐらいなら、定番2SC1815でいけるんじゃない? との思いもあり、取りあえず100個単位で手持ちがある 2SC1815 / 2SA1015 のピュアコンプリメンタリのシングル・エンデッド・プッシュプル(Single Edge Processor Packageじゃないよ)で実験をしてみました。

120オームの負荷を100mWで駆動するために必要な電圧と電流は3.3V / 28mAぐらいと計算されるので、電源電圧は単三電池8本の12Vとします。電池の消費に伴う電圧降下で8Vぐらいまで下がっても動くように。これなら電池の寿命一杯使えますもんね。
手持ちの2SC1815 / 2SA1015で大量にあるものは全部Yランクなので、hfeが100ぐらいとして、終段入力電流は、0.28mA。となると、前段は余裕を見てアイドル電流4〜5mAとします。

前段(初段)は、個人的趣向によりどうしてもFETを使いたいので、まずはおなじみの2SK30A(GR)を前提に計算してみました。って言ってもシンプルな回路なのですぐですけどね。
アイドル電流を5mA、設計電源電圧を10Vとすると、ドレイン負荷抵抗1Kオームで負荷点の電圧は5Vとなります。ほんとは6.5Vぐらいがよいように思うのですが取りあえず試作ということで、わかりやすい値なので1Kオームの負荷で進めます。
ドレイン電流(アイドル電流)を制限するソース抵抗は、半固定を入れて実測で決めようと思ったのですが、短絡状態でちょうどぴったし5mAでした。実にナイス。ですので、あっさり取り去ってゼロバイアス駆動です。
終段はほぼピュアなB級増幅で動作するハズなのでアイドル電流は流れないはずなのですが、なぜか1mAほど流れます。でも、まぁ少しなのでよしとします(このへんアバウト ^^))。

この状態で一見よい感じなので、1KHz、1V p-p の正弦波を入れてオシロで波形を観測してみると、あれれ・・・かなり歪んでいます。おかしいなぁ。1V p-pの入力ぐらい軽くドライブできるはずなのですが・・・

あーでもないこーでもないと、いろいろ定数いじったり、電源電圧20Vまで上げたりしてみるも、結論は、2SK30Aの1段ドライブでは、いくらヘッドフォンアンプといえども荷が重いのでは??? ということになりました。2SK30Aだと二段にしないとだめっぽいです。

仕方ないので、手持ちのFETでドライブ能力高そうなものを探してみますと、2SK170というのがありました。以前、レコードカートリッジのヘッドアンプを作ろうと思って買ってあった超ローノイズのFET。2SK30Aに比べればこちらのほうがドライブ能力ありそうなので、さくっと交換してみます。足の配置が表裏なので、ちょうど石をひっくり返して換装して、ドレイン電流測るとなんとぴったり5mA。ほんとうに石を変えただけでOKでした。

波形を見てみると、なかなかいい感じどころか、ゲインがありすぎです。ゼロバイアス駆動で8倍ぐらいのゲインが出ています。ライン入力を受けるヘッドフォンアンプとして考えた場合、ゲインは3倍もあればOKですので、あまったゲインはNFBかけることにします。なんと贅沢な。

1V p-pも余裕でドライブ。波形も大変に綺麗です。

これに気をよくして、自室のCDプレーヤーと、30cmフルレンジのバックロードに繋いでみることにしました。2SC1815 / 2SA1015が8オーム負荷をマトモにドライブできるのか? という疑問は当然出てくると思いますが、3V出力で8オーム負荷だと約1W。それは無理にしても、50mA流せれば8オーム負荷で20mWの出力です。我が家のバックロードは能率かなり良いからこれでも結構な音量で鳴るに違いない・・・と思ってですね。

で、鳴らしてみたらば驚きました! かなりマトモに・・・いや、相当マトモに鳴るのです。かなりピュアな音。再生音は、音源の録音状態にかなり左右されます。というか、音源の録音状態がわかるほどの情報量はあるってことですね。2SC1815 / 2SA1015の音って、こういう音なのか・・・廉価な定番Trということで、取り立てて注目されることもないような石ですが、この音はなかなか素晴らしいです。

回路を見てわかるとおり温度補償してないので、最悪メルトダウンの可能性がありますので電流計とにらめっこしながら音量を上げていくと、我が八畳の自室では、五月蝿いぐらいの大音量で30cmバックロードが鳴り響きます。メルトダウンの可能性もなさそうです。

これ、パワー的にはヘッドフォン充分OKであることを確信しましたし、また、クォリティー的にも、これで充分いけるんじゃなですかね。

2SC1815 / 2SA1015のSEPPヘッドフォンアンプなんて、オーディオマニア氏から見たら鼻くそにもならないような構成かもしれないですけど、私としてはかなり満足どころか、30cmバックロードのBGM再生用メインアンプとしてしばらく使いたいぐらいの気に入りようであります。

取り合えずこれをベースにして引き続きブラッシュアップしていこうと思います。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ T.K [ちょっとしたプロジェクトになりましたね!気合入れて作らせて頂きます! ところで、ヘッドホンは左右のマイナスが共通にな..]

_ 青木 [はい。問題ないです。 ]


2006年11月03日(金) 大変な発見・・・

_ ダイソーで\200-のヘッドフォンを買う。

ダイソーの200円ヘッドフォン ヘッドフォンアンプを作ることになったのは昨日の日記で書いた通りです。

が、私は今まで(物理的にも聴感的にも)窮屈だっていう理由でヘッドフォンって使ったことなかったのです。ですので、回路の性能評価は信号発生器やオシロで定量観測する一方、最も大切な聴覚による定性評価は、スピーカー駆動によるリスニングと、クリスタルイヤホンによる静的ノイズ評価という方法を採っていました。スピーカーが駆動できればヘッドフォンも駆動できるだろうという考えのもとです。

今日、家族でお買い物に出かけた際に、百円ショップを覗いてみると、なんとナイスなことに、\200-でステレオヘッドフォンが売ってます。ダイソーの\200-のヘッドフォンでアンプの評価つうのもどうかと思いましたが、ないよりはマシでしょうし、取りあえずゲットしてみました。

家に帰って早速試作アンプにつないで、モニタしてみたのですがこれがまた大変に驚きです。

スピーカーで聴く世界とは全く別モノ。ダイソーの\200-のヘッドフォンで聴いた音ですら、回路設計のアラが思いきし表出してきますし、スピーカーではあまり気にならなかった歪感が大変に気になります。はじめは、ヘッドフォンがボロいせいで歪んでいるのか? と思ったのですがそうでもないようです。気になった箇所をあらためてスピーカーで耳を澄まして聴いてみると、確かに歪んでいます。

ヘッドフォンおそるべし。

音響変換器である振動板が耳元直近にあるがために、音がダイレクトに鼓膜に伝達されるってことなのでしょうね。スピーカーでの再生音の場合は、コーン紙からの直接伝播以外にも、部屋の壁などに反射してやってくるマルチパスが多いでしょうから、このへんある意味誤魔化されてしまっているのかもしれません。
スピーカーではかなりゴキゲンに鳴っていた2SC1815 / 2SA1015のサウンドも、ダイソー200円ヘッドフォンの元では荒削りというか、固い、カクカクした感じの音でどうもいただけません。このへん主観、趣味の問題なのでなんとも言いにくいのですが、ピアノの音や三味線の音の立ち上がりがなんともこう濁った感じでよくない感じです。伸びやかさがないというか。

回路設計上の問題もあるかと思いますが、取りあえずヘッドフォンの世界というのは、スピーカーでの再生音とは全く別の世界があるってことを発見して、今日はとても有意義な一日でした。

『スピーカーが駆動できればヘッドフォンも問題ないだろう』という私の考えは大きな間違いだってことがわかったことは収穫です。
しかしなぁ、ダイソー200円ヘッドフォンですらこれなのだから、AGKのK501で聴く音場というのは、どんな世界なのだろう。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ T.K [ググってみますとヘッドフォンマニアな方々がけっこういらっしゃいますね。ヨドバシや最近はパソコンショップでも少なからず..]


2006年11月04日(土) 楽しい電子工作な日々。

_ バイアス回路の考察。

多少マトモなバイアス回路
2SC1815 / 2SA1015 SEPPでのヘッドフォンアンプがどうも歪みっぽいので、これが改善可能なのかどうなのか、バイアス回路を少しいじってみることにした。

現状は、シリコンダイオード(10D-1)の0.6V順方向電圧降下を利用して、スイッチング歪みを補正している。が、やっぱ少しはアイドル電流を流してAB級っぽくすればよいのでは? と考え、図1のようなバイアス回路にしてみた。
が、終段アイドル電流を0から10mAぐらいまで増やせば歪み感は多少改善されるものの、あまり本質的な改善は見込めない。これって、この石の音なのかなぁ。

どうも、2SC1815 / 2SA1015 SEPPでの歪み感は、バイアスだけでは無いようだ。


_ 只者ではなかった同番コンプリ。

2SB178 / 2SD178
取りあえず終段の石を変えてみよう・・・と思い、手持ちの石を漁ってみると、なんとなんと、古(いにしえ)の電力増幅用ゲルマニュームトランジスタを発見! しかも、泣く子も黙る(*1)同番コンプリの 2SB178 / 2SD178 というもの。最大コレクタ電流300mA、最大コレクタ損失225mWと、2SC1815といい勝負・・・というか、流せる電流は2SB178(2SD178)の勝ちだ。

*1:確かに同番コンプリのしかもゲルトラは今となっては超貴重品だが、
泣いている子供にこれを見せても決して黙ることは無いと思われる。


しかしなんでこんな石持っているんだ? 過去に使った記憶は無い・・・っと、思い出してきた。確か、この石を見かけたとき、同番コンプリなんて面白いな・・・っていう理由だけでゲットしたのだったっけ。まさか、こんな形で活用できるとは夢にも。

同番コンプリっていうのは美しい。実際、トランジスタのコンプリペアって、2SC1815 / 2SA1015 のように枝番が異なる。しかし 2SB178 / 2SD178のコンプリペアはこの枝番が同じである。まさかこれは偶然ではあるまい。ってことは、商品企画時から設計者達は、『これらのコンプリペアは同番にしようぜ』って感じで相当各所に根回ししてトランジスタの開発、製品化に臨んだに違いないのだ。

まさに、産まれるべくしてこの世に生まれ出でたコンプリペア。これをコンプリで使わずして、コンプリを語るべからず・・・

いいねぇ、こういうこだわり。

もちろんトランジスタの品番自体が性能に直接的に影響を与えるはずはありえないのであるが、こういうこだわりを持って産まれ出でた製品というのは、やっぱシンがあってなにかが違うものだ。設計者サイドの心意気を感じるというか。でも同番コンプリになったほんとうの理由を知っているかた、ぜひ内緒で教えてください。実は偶然だったりして・・・?

BBに実装の図
早速ブレッドボード上に乗っている2SC1815 / 2SA1015と換装だ。余談だが、確かにブレッドボードは大変に便利なツールだが、どうも、こう、どっかくすぐったいような落ち着かなさを感じる。オーディオ周波数帯だとは言えこうも適当な配線でよいものか? というよりは、こうも適当な配線であることを織り込んで全てを評価しないといけない。最終的な試作評価はやはり、実験基板で最短結線の接触抵抗限りなくゼロオームでやらねばならない。

話を元に戻そう。

コレクタマーク付きカンタイプの石使うのなんておそらく数十年ぶり。一瞬『あれ? ECBだっけ? EBCだっけ?』なんて混乱するも、なんせこれまた数十年ぶりの眠りからこの石が覚めるかどうか・・・取りあえず使えるかどうかを調べるため、デジタルテスタでhfe測ってみると、1000以上の値を叩き出す。いくらなんでもそんなことはないだろう。このデジタルテスタ、ゲルマニュームトランジスタ測れないのか? まぁいい。まずは換装だ。

ゲルマなので、スイッチング歪みの原因になる0V近辺の不感帯は少ないはず。0.2Vぐらいか? ってことでメルトダウンが怖いので終段アイドル電流は常時ワッチしながらバイアス無しのベース直結で鳴らしてみる。思ったとおり終段アイドル電流はほとんどゼロ。しかし音は歪みまくり。やっぱゲルマでも不感帯分を相殺しないとだめか。
ということで、音を鳴らしたままの状態で回路を組み替え、シリコンダイオード1個入れて、0.6/2=0.3V/石 分だけバイアスかけてみると、終段アイドル電流一気に増加でテスター25mAレンジ一気に振り切りでメルトダウン寸前・・・速攻で電源断しようとするもちょっと待て。なんだこの今、鳴っている透き通った音は。音源であるCDは、MJQのラストコンサート。おー、なんと透明感溢れる澄んだ音なのだ。

と、酔いしれる間も無く2.1秒ぐらいで電源オフ。 2SB178 / 2SD178 は触れるか触れないかぎりぎりぐらいに熱くなっている。危ない危ない。貴重なゲルトラを、もう少しで焼損させるところだった。

『これはいける』

終段のバイアス回路の先は2SK170だ。ってことは、ここは2SK170の定電流効果がある程度期待できる。ってことは、バイアス電圧生成用に抵抗使っても平気じゃね? という考えのもと、シリコンダイオードを0.4Vの電圧を発生させる程度の抵抗で置き換えてみることにした。2SK170のアイドル電流は5mAに設定しているので、計算上80オームで0.4Vを発生するはずであるが心配なので500オームの半固定抵抗で様子を見てみることに。

ダイソーヘッドフォンでモニタしながら500オームの半固定抵抗ショート状態で電源オン。この状態では終段のベースは直結なのでスイッチング歪みでまくり。で、電流計と睨めっこしながら半固定抵抗を回しつつ、音をききつつ、終段にアイドル電流が流れるかながれないかぐらいの、すなわち、半固定抵抗の両端に0.4V程度の、スイッチング歪みが補償されるぎりぎりぐらいの電圧が生じる点をすぎると、とたんに音がかわる。

素晴らしい。

少し深くバイアスをかけて、終段のアイドル電流を増やすと音にグッと躍動感が出てくる。

背筋に寒気が走った。これがゲルマの音なのか。

ダイソーヘッドフォンで走る背筋の寒気とはどんなモンなんだ? という議論は別途必要だとしても、とにかくこれはいけることは間違いないと確信。

いい気になって、これまた自室の30cmバックロード+10cmフルレンジを直列に繋いでインピーダンスを16オームにしてみたスピーカーシステムに繋いで鳴らしてみる。ここまで重付加だと、メルトダウンの危険性がさらに高まるので電流計から一瞬たりとも目が離せない。

これもまた素晴らしい音だ。これがゲルマの音なのか。

かれこれ30年以上、ラジオの製作やオーディオアンプ作り、電子回路の製作を趣味としてきたけど、思えばHi-Fiを目的としたゲルマニュームトランジスタの音って、真剣に聴くの今日がはじめてかもしれない。

私が小学生のころにはじめて作った一石ラジオは、ダイオード出力を2SB54で低周波増幅し、クリスタルイヤホンで聴くというものであったがこのあとすぐに2SC372、2SC945などのシリコントランジスタがメインになってしまった。その後もゲルマニュームトランジスタは高周波増幅で2SA100なんてのをかろうじて使ったことあるぐらいで、2SC372が40円で買えるのに当時60円以上したゲルマニュームトランジスタをわざわざ使う理由もなく。 あれ、なんか価格の記憶が混乱だ。2SC372は140円だったっけ? とにかく、2SC372よりも、2SA/2SBの定番石のほうが高かったのだ。

しかし今、最大出力200mW程度、2SB178 / 2SD178 SEPP OTLアンプがドライブする30cmバックロードホーンの音に耳を傾けるに、なんとなく、遠くに忘れ去り、気が付かないうちに置き去りにしてきてしまったとても大切なことに改めて触れることができたって感じだ。

ダイソー\210(税込)ヘッドフォンで視聴する私
ダイソー\210(税込)ヘッドフォンでアンプ実験回路の視聴する私。



2006年11月05日(日) ヘッドフォンが\210(税込)で買える時代。

_ ダイソー\210-(税込)ヘッドフォン特性測定。

一昨日入手したダイソーヘッドフォンでアンプ回路の評価を続ける私であったが、いくら特性、性能面ではあまりアテにしていないとは言え、所有する唯一のヘッドフォンであり大変大切なデバイス。わけもわからず使うのもどうかと思い、今日は特性を簡単に測定してみた。

主要諸元は以下の通り。

ダイソー\210-(税込)ヘッドフォン主要諸元

品名     :ステレオヘッドフォン 1.5m 再生周波数帯域:20〜20000Hz 最大許容入力 :60mW インピーダンス:32オーム 音圧感度   :98dB / mW 定格入力   :40mW コード    :1.5m         (金メッキL型ステレオミニ(3.5mm)プラグ) 重量     :55g(コード含む) 価格     :210円(税込)

聴感上の再生可能周波数帯域。

愛用のケンウッドAG-203Dという信号発振器を使って、聴感上の再生可能周波数帯域を調べてみた。なお、言うまでもないがこの場合、測定は私の耳で行われるので、定性評価であることはもちろん、加齢に伴う高周波域の聴感劣化もあるかもしれないので、参考以下ということでよろしく。
    800Hzで普通に聴こえる信号レベルに設定してから、10Hzから30KHzまで連続で信号を入力してみる。

  • 正弦波入力で『聴こえ始めたな』って思える最低周波数:40Hz

  • 正弦波入力で『聴こえるって言っていいな』って思える最高周波数:13.5KHz

  • 正弦波入力で『かすかに聴こえる』って思える最高周波数:15KHz


  • 聴感上のピークは、3.4〜3.5KHzのブロードな範囲と、5.8KHz付近にあり。

インピーダンス測定。

測定方法は原理的にはこれに同じ
10Hzから100KHzの間で測ってみるも、かなりフラット。結果は以下の通り。
  • 10Hz:31オーム

  • 800Hz:31オーム

  • 5KHz:31オーム

  • 12KHz:36オーム

  • 20KHz:40オーム

  • 50KHz:51オーム

  • 100KHz:78オーム
上記結果はスポットで測ったわけではなく、オシレータの発振周波数をスイープさせながら、ピークがないかどうかを探りながらポイントをピックアップしたもの。
公称32オームはかなり正確。20KHzで40オームまで上昇するも、この程度であればほとんどフラットと言ってよい範囲。

スピーカのインピーダンスを同様の方法で(周波数の低いほうから)測定してみると、共振周波数付近で相当明確なピークが観測され、そのあと高い周波数に向かうにつれてだんだんインピーダンスがじりじり上昇していく傾向にある。
それに比べてみるとあまりにもフラットな特性だ。

ヘッドフォンのインピーダンスって、こんなにもフラットなんだ。

_ 2SK30Aソースフォロワを初段に入れる。

やっぱ、どうも30cmバックロード等の重負荷をかけると2SK170といえども1段では 2SB178 / 2SD178 SEPPを駆動しきれないようで、余波がインプット側にまで及んでいるようである。

ヘッドフォン専用で考えた場合、こんな重負荷は想定外でよいのであるが、しかし、制動力というのはヘッドフォンであっても表現力に反映されるであろうことは確実であるということを、ここ数日で確信するようになった私。初段に2SK30Aのソースフォロワを入れハイインピーダンスで受け、2SK170以降を充分に駆動し、かつ、インプット側とドライバ段が負荷で干渉しにくい構成にしてみた。

回路構成はまだ暫定でしかも、相当にクリティカルなバイアス設定が必要なものであるため、今日のところは未公開。

でもこれ、動作バイアスが決まると素晴らしい音が出る。ダイソーヘッドフォン、30cmバックロード問わず、その艶めかしさといったら最高である。テストのために再生したCDにしばし聴き入ってしまい、思わず実験を中断して鑑賞モードに入ってしまうほど。おかげで作業が進まない進まない。

しかし、電池の消耗に伴い、バイアス点がどんどんずれる。鑑賞モードであっても電流計から目が離せない。ソノ都度半固定抵抗2個を微妙なバランスでずらしていく。例えるなら、車の速度を時速120Kmで一定に保つため、エンジンルームに這いつくばってプラスドライバでキャブの開度を調整しているような感じ。ちょっとでも回しすぎちゃうと一気加速しちゃうし、閉じすぎると失速しちゃう。

これはちょっと、実用に供せる回路じゃないな。これを安定化する仕組みを考えねば。

肝は、0.4Vの電圧降下を発生させる方法だ。

シリコンTrなら、0.6Vでよいので整流用ダイオードでちょうどよいのであるが、0.4Vって微妙だよな。

FETを使った定電流回路を構成して、そこに抵抗を入れるかな。

でも、この電流が変動すると、終段のベースにかかる電圧が変わって、ゲルマTrは一気にメルトダウンの運命になるかも。バリスタで温度補償するって手もあるが、回路をあまり複雑にしたくないし。

_ 入手可能なデバイスの調査。

2SB178 / 2SD178 がナイスな同番コンプリであることが判明したとは言え、これで設計を進めても私てきにはなんら問題ないが追試したいという人にとってはなんの足しにもならない。2SB178 / 2SD178 を入手することはかなり困難であると考えられるからだ。

ということで、困ったときのサトー電気。Webでリストを見てみると、なんと、ゲルトラしかもコンプリペアがあるものはほとんど(というか、全部)全滅。これだから怖いよね、この世界。例えば2SB54なんて私が小学生のころは幾らでも入手できたし2SC372、2SC945使うようになってからというもの、2SC品番のほうが偉いと思っていたぐらいで2SBなんか見向きもしなくなった。が、気が付けばとっくの昔に廃品種でしかも超入手難。欲しくても買えない。

こういう経験をしちゃったもんだから、2SK19や2SK30A、2SC1815などの今、なじみ深い石も数十個単位で買っちゃうんだよね。10個ぐらいまとまると単価が安くなるってものあるけど、デバイス自体が気が付いたら無くなっていたっていう事態は悲しすぎる。2SA100もいまどき貴重品でしょ? 手元に8個あるけど、大切に使わなくちゃ。エアバリコンも、その手の代表デバイスだよね。

というわけで、今現在において入手が比較的容易なデバイスで、使えそうなコンプリペアをいくつかピックアップ、調達して音を出してみることにしよう。


2006年11月06日(月) 三連休明け。

_ 今週もがんばるぞ。

今日は三連休明けの月曜日。日記には書いていない(書くことができない)がヘッドフォン関係の実験と並行して、いつものごとくお仕事もちらほらと。

画像からノイズを除去する方法はいくつかあるが、やはり、そのどれもがなんらかの副作用を画像にもたらす。自然で目立たなく、嫌みでない副作用になるよう、がんばるしかない。

私は生モノが好きだ。また、なにかを煮込むときなども、アク抜き、アク取りは実はあまり行わない。

肉はレアだし、豚肉や鶏肉だって信頼できれば可能な限りレアに近い焼き加減が好き。カレーやシチュー、煮込みを作るときも素材のアク抜きはあまりしないし、調理中もアク取りほとんどしない。なぜかというと、そうやって作って出来上がった料理には、そのオリジナルの食材が持つ息吹というか、素性がダイレクトに感じられるからだ。

こんな私だから、画像を評価しているときでも、『ノイズがあったっていいいじゃん、そのまんまのほうが』っていう思いがどうしても頭のどっか片隅にあって、ヘボいノイズリダクション処理によって肝心のディテールが失われた画像に比べたら、ざらざらでも素の画像のほうがよいと思ってしまう感性を持っている。

気の置けない友人達とお酒を呑みつつ、くだらない話に花を咲かせていたとある昔のこと、そんな私に『青木って文明人っぽくないね』と言い放ったヤツが居た。

それって、原始人ぽいってことなのか?


2006年11月07日(火) 忘れ去られようとしているもの。

_ 同番コンプリの考察。

同番コンプリって一体どのぐらいあるのか? という疑問が沸いたので、(なんの商業的意義もないことであるが)2SB型の古い型番(主にゲルマ)についてのみちょいと調べてみることにした。

私がいつもお世話になっているトランジスタ規格表の頁を参考にしつつ、2SB12から順に見ていってみると・・・やはりかなり少ない。
確認できたのは以下の10組のみだ。

2SB33   /  2SD33   富士通 PA
2SB34   /  2SD34   富士通 PA
2SB37   /  2SD37   富士通 PA
2SB38   /  2SD38   富士通 PA
2SB75   /  2SD75   日立   AF
2SB77   /  2SD77   日立   PA
2SB77A  /  2SD77A  日立   PA
2SB178  /  2SD178  松下   PA
2SB178A /  2SD178A 松下   PA
2SB187  /  2SD187  三洋   PA
しかしこのコンプリペア、ペアを組まされた相手の2SD型品番を見ているとなかなか面白い。 ゲルマニュームトランジスタは、PNP型が作りやすく、NPN型は作りにくい。そんな技術的背景もあって、ゲルマな時代には2SB型の品番の進みに対して2SD型の進みは遅かった。
例えば、日電の以下の2SB200番台のコンプリペア品番は、なんとか下2桁だけでも合わせようという努力が垣間見える。
2SB219 / 2SD19 日電 PA
2SB220 / 2SD20 日電 PA
2SB221 / 2SD21 日電 PA
2SB222 / 2SD22 日電 PA
2SB223 / 2SD23 日電 PA
2SB300番台になると、コンプリペアが用意された石は無い。需要が無かったのか、NPN型で特性を合わせるのが困難だったのか。
2SB300番台だって実はコンプリペアあったことがゲルマ屋本舗さんのコメントで判明。単なる私の勉強不足での誤記。申し訳ない。ここに訂正(2006年11月19日23:25追記)。

2SBも500番台になると、シリコンTr化されたせいもあって2SDも作りやすくなったためか、コンプリペアが多発する。しかし2SDはゲルマがあまり作られなかったせいもあって品番が若く同番コンプリは少ない。
あるのは2SB552 / 2SD552、2SB553 / 2SD553ぐらいか。中には不幸なペアもあって、2SB502は2SD102とコンプリであるが、その後に登録されたと思われる2SB585は2SD502とコンプリを組んでいる。これはおそらく、2SB502が出来たころは、2SDはまだ品番が進んでなく、仕方無しに下2桁だけあわせて102でペアを組んだが、2SB585が出来たころには2SDも品番が進み、2SD502になってしまったと。なんだか可哀想な話である。

2SDも100番台まではゲルマ、シリコン混在であるが、200番台以降はほとんど全部シリコンのみになってしまう。結局NPN型はゲルマでは作りにくかったため、ゲルマ時代は品番の進みが遅く、シリコンになってから一挙に開発製造されたということだろう。

2SB600番台になると、2SB645(東芝)を境に相手の2SDの品番のほうが進んでいるコンプリペアが目立ちはじめ、2SB700番台では圧倒的に2SDのほうが品番が進んでいる。PNP型で始まったトランジスタの歴史において、シリコン化により猛然と開発速度が加速され、時代の主流になっていったNPN型の勢いを感じずにはおれない。

_ 2SB22 / 2SD30 SEPPの実験。

2SB22 / 2SD30
2SB178 / 2SD178 SEPP OTLの音に気をよくした私。他にも使えそうなゲルマTrコンプリペアが無いか・・・と、部品箱を漁っていると、あったあった、2SB22 / 2SD30 というペアが。
右の写真の左二つは2SB178 / 2SD178。右二つが2SB22 / 2SD30。いまどきゲルマTrだというだけで貴重品だというのに、しかも二桁番台のコンプリペア。どんな音がするのかな?
スペックを見てみると、PPで1Wをターゲットにして作られたような出力段(電力増幅段)用の石。まさに、SEPPに最適じゃぁないですか。回路定数そのままで、2SB178 / 2SD178 と置き換えられそうなのでそのまま差し替えてみる。

  ぉぉぉぉぉぉぉぉおおお・・・

って感じで、とてもよい感じ。なんと言ったらよいのか、秋晴れの空の下、清里の高原で朝日を浴びつつ、作りたての牧場ソフトクリームを食べる感じと言ったらよいか・・・(いやちょっと違う。12月上旬の深夜の野辺山。突き刺すような寒さ、シーイング良い星空の下、西に沈み行くシリウスを眺めながらストーブで沸かした湯で呑むサントリー山崎12年のような感じか・・・13:40追記)

見た感じ2SB(D)178よりも小ぶりでチューブにくるまっていちゃたりするもんだからいまいちパワー無さそうな外見。でも、音は互角どころか、音の透明度というか、リニアリティーというか、微小信号時の分解能は、もしや2SB22 / 2SD30のほうがよいかもよって感じ。

おそるべし昔のゲルマTr。

_ 2SD178緊急調達。

たまたま手持ちにあった2SB178 / 2SD178で組んだSEPPアンプ。たまたま手持ちにあったってのはたまたまでなく運命だったのかもしれないが、ゲルマTrにすっかり惚れ込んでしまったここ数日。

しかし手持ちのタマは少なく、今後を考えるともう少しキープっておきたいところだと思い、あちこちいつも行きつけのショップを探してみるも、2SB178はなんとか調達できそうにあるものの、2SD178がほぼ全滅。

やっとの思いで遥かみちのくの地に2SD178を5個発見。早速保護した。

今週中には我が家にやってくるかな。楽しみ楽しみ。

_ 試聴は続く・・・

自室に居るときはとにかく、試作アンプをCDプレーヤーをソースにして、30cmバックロードで鳴らし続けている。電源は単三x8本=12V。

ブレッドボード状態なので回路定数の変更は極めて容易。FETに流すドレイン電流をちょこまか変更したりしながら、自分なりに気に入る音に少しでも近づけていく。

最近、あまり回路定数をいじらないで、長時間BGM的に聴き流せるようになってきたので、ぼちぼちユニバーサル基板に組んでもいい頃合かもしれないな。

恐怖の超クリティカルバイアス調整は、結局カップリングコンデンサを一個追加してDCを遮断することで解決。本当は信号経路にコンデンサは入れたくないのであるが、これがないと決してアンプに背を向けられない、電流計常時ワッチのどきどきアンプになってしまうので、止むを得まい。

このコンデンサのおかげで、ようやくBGM的にお気楽に流せるようになった。

オーディオ好きの人の中には、コンデンサを毛嫌いする人が非常に多い。気持ちはわかる。時定数を持った部品だからね。でも、コンデンサ2個を削除するためにさらに複雑な電源機構やバイアス制御、バランサー等を実装しないといけないことを考えると、私はそんな無理しないで、良質なコンデンサを入れて回路構成自体をシンプルにする方向を選ぶ。

まぁ、趣味だからね。難しい理論の回路はメーカーさんにお任せしておけばよいと思うし、いまさらメーカーでは作れないような、単純な構成の古典的な回路を楽しむのも趣味の醍醐味ではないだろうか。

それに、何事もそうであると思うが、シンプルであるということに勝るものは無いと思う。これは私の信条でもある。

今後はコンデンサだけに止まらず、コンプリペアが無いトランジスタのためにPPトランスを使ってみようかとすら思っているぐらいだ。

_ 実験評価どころでない2SB22 / 2SD30 SEPP。

再生テストのつもりでモーツァルトのレクイエム(ウィーン・フィル / ワルター / 1956年のザルツブルク音楽祭の録音)を再生してみるとあまりにもすごすぎる。素晴らしい。急遽実験中止。部屋の照明を落として色温度2500K程度の間接タングステン照明に切り替え、ニッカの竹鶴をロックで。

ほんとうにこんな小さい石が、30cmバックロードなんていう大きなものを駆動しているのか?

今日はこれにて終了。以後、リラックスタイム・・・

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

_ ゲルマ屋本舗 [2SB167-2SD167 2SB200-2SD100 2SB224,225,226,227-2SD11 2SB26..]

_ 青木 [ぉおお、ゲルマ屋本舗さん、とても通なツッコミありがとうございます。つか、もしかして先日お世話になってたりしてるのバレ..]

_ ゲルマ屋本舗 [>ゲルマニュームトランジスタは、PNP型が作りやすく、NPN型は作りにくい どこかで見たような言い回し・・・。 ( ̄..]

_ 青木 [>ゲルマニュームトランジスタは、PNP型が作りやすく、NPN型は作りにくい この話は私が小学生のころ、サトー電気のオ..]

_ 青木 [2SB/2SDの全コンプリペアを集めるのなんて、今となっては不可能ですよねやっぱ。でも、使ってみたいなぁ。 ]


2006年11月08日(水) ・・・・

_ ・・・・

・・・・ってことで、はい。


2006年11月09日(木) 命の洗濯?@秋葉原行き。

_ 私の原風景のひとつである秋葉原。

ここ数年でこれほどまでに変貌した街は無いだろう。

久しぶりに一人、秋葉原を散策した。たった半日であったが、これほどまでに気ままに一人、自由にアキバを歩いたのはすぐには何年ぶりかわからないぐらい久しぶりだ。

元駐車場だった場所にそびえるビル、小奇麗なブリッジ、メイドさん・・・

私がはじめて秋葉原の地を踏んだのはかれこれ30年以上前、小学生のころ、親父につれていってもらったときのことだ。

ラジオセンターに足を踏み入れたときの感動は今でも忘れない。

電気街っていったって家電屋さんがたくさんあるだけだろうってタカを食っていた私は、パーツ屋のすごさに圧倒された。

『なんだこの空間は。どうしてこんなにパーツ屋さんばかりあるんだ』と狂喜乱舞したのは言うまでもない。

あまりの気迫に圧倒され、すっかりとりこになってしまった私は、小学生で小遣いも限られているという理由で電車賃を節約すべく、当時住んでいた川崎から国道15号で片道22Kmの道のりを、毎週自転車飛ばして通ったものだ。

実は秋葉原UDXに足を踏み入れたのは今日がはじめて。

時代の流れに逆らうつもりは毛頭ないが、私の秋葉原とは違った世界がそこにはあった。

しかし、私の秋葉原も、まだまだ探せば残っている。

しかし、私の秋葉原も、時代と共に希薄化していくことは確実だろう。

懐かしの店のいくつかは店をたたみ、ガード下の国際ラジオのある建屋の2Fにはメイドさんが居て、交通博物館は無くなってしまう今の時代だ。

30年以上前、家族で訪れた交通博物館。そのきわにあるラジオガーデン日米無線電機商会の店先でその当時売っていた巨大な磁石はそこだけまるで時間が止まっているかのごとく今日も相変わらず売られていたが、『割れやすいので注意!』『子供はいじるな』『割ったら買ってもらうぞ』という趣意の注意書きは無かった。こんなところにもう子供が来ることもないのだろう。店の主人も、子供に磁石を割られることが無くなって、気持ち寂しそうであったな。同じ場所に以前は店を構えていた篠塚さんもすでに現世には居ない。

なにかにつけて、自分の歳を感じる瞬間ってのはある。が、今日の秋葉原の散策ほど、時代の流れ、自分の過ごした時の長さ、自分が今居る世界の遠さを感じたことは無かったな。

今でも秋葉原は、私にとって大切な原風景である。

_ 本日の収穫。

ダイソー210円ヘッドフォンでヘッドフォンオーディオの世界に入門した私は本日、AKGのK501を購入するに至った。
今日は時間が無いので開梱、試聴は今週末だな。

ダイナミックオーディオで各社のヘッドフォンを試聴しまくり、最後に残ったのがテクニカのATH-PRO700とK501。決め手はコントラバスの重低音の分離と弦楽器の音の生々しさ。でも、PRO700の粒立ちの良いパンチのある音も最後まで捨て切れなかった。

今回はヘッドフォンアンプのリファレンス用という目的もあったのでナチュラルでフラットな聴きごこちのK501にしたが、PRO700でしか出ない音もありそうなので、近々許せばPRO700もゲットしたいところだ。

いや、K501を入手した今、自室でリラックスできるリクライニングチェアを買うことのほうが先だな、オットマン付きで。

小物ゲット品
その他には、久しぶりにあちこちパーツ屋さんを巡って、アキバでしか入手しにくい・・・というか、現物手にとってみてから入手したいという小物をいくつか調達。

そもそも本日アキバに赴くことになったことの発端は愛車エスクードの一年点検。一年点検って2時間ぐらいで終わるだろうって思って電話予約してみたら、なんと、朝入庫して夕方まで丸一日かかるとのこと。当初はディーラの隣にある床屋さんに行って、その近所で昼飯食ってそのぐらいで仕上がるだろうと思っていたが丸一日かかるということであればそうもいかない。一旦家に帰るのも面倒なので、出かけついでに久しぶりにアキバへ行こう・・・と。

調達品は、アルプスのRK27という形式のボリューム。250KオームでAカーブのものと、東京コスモスの500KオームBカーブ(ほんとはAが欲しかったのだけど今はもう500KはBしか在庫無しってことだった)のボリューム、スイッチクラフトのステレオヘッドフォンジャック、サブミニ管のソケット等。
ボリュームは最近実験しているヘッドフォンアンプの本番用に用意したものであるが、アルプス社のこの手のボリュームって使うの今回初めて。私は『ここぞ』という箇所にはいつも東京コスモスのボリュームを使ってきた。がどうも聞くところによるとアルプスのボリュームというのも音質的に評判良いようだってことで今回初めて調達。そういえば学生の頃、一個何万円もするっていう『なんじゃそりゃ』っていうすごい金属製VRを見たことあったな。今回調達のRK27の値段は東京コスモスの半額以下の\840-だったのだけど、音がどうなのか、楽しみだ。
しかし250Kオーム以上の高抵抗Aカーブ2連のVRもかなり少なくなってきているね。ゲルトラと同じ運命になっちゃうのかな? 少しまとめてキープっておかないとまずいかなって気になってしまうほど。
半導体で構成される信号経路であれば、確かに50Kオームあれば充分だもんね。でも、信号出力側が真空管のコンデンサカップリングであるようなラインに繋げるには、やっぱ最低でも250Kオームぐらいは欲しい。VR直結しようと思ったら、VRにそれだけ分の抵抗値が必要だからね。

もうそんな時代じゃないのか・・・?
画像の説明
サブミニチュア管のソケットはクラシックコンポーネンツさんで調達。写真の右にあるのが、私が使おうとしている真空管なのだけどこのシールドタイプ、日本独特な形状でシールドソケット付きのサブミニソケットってのは滅多にお目にかかれない。クラシックコンポーネンツさんでも在庫無しで、仕方なしにシールドソケット無しのものを購入。真空管のシールドスカート部が折れ曲がっているがこれは私がラジオペンチでひん曲げたもので、本当はストレートに下に伸びているもの。ソケットに合わないので、無理やりひん曲げてソケットに入るようにした。
そんな事情もあり、クラシックコンポーネンツさん、ソケットの値段を安くしてくれた。当然だがお店には全く非がないどころかなんにも関係ない私の勝手な事情であるにも関わらず『お客さんの持ってる真空管で使うには、工夫してもらわないと使えないソケットだから、その分お安くしときますよ』と店長(かどうかわからないがその恰幅の良さから勝手に店長と判断)の粋な計らい。

こういう職人肌はいいねぇ。店長ありがとう。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

_ T.K [やはりVRはこだわりたいですねえ。でもRK27の100K以外はカタログ落ちしてます。 http://www3.alp..]

_ 青木 [そうなんですよ。私も行きつけのパーツ屋さんで250KオームのAカーブ在庫を発見したときには即ゲットしてしまいました。..]

_ kwsm [小学校4年が秋葉デビューで、高校生からアキバデパートでお好み焼き食べていざ出陣!、帰りは駅裏のラーメン屋で締めくくり..]

_ 青木 [kwsmさん、私も昨日なにを後悔したかって、デジカメ持ってなかったってことです。私にとっての原風景はわずかながら残っ..]


2006年11月10日(金) ・・・・

_ お仕事お仕事。

はい。頑張るぜ。

_ 低周波領域のスペアナが欲しい・・・

最近ヘッドフォンアンプにすっかり傾倒してる私のプライベートタイムですが、周波数を扱うものの特性を調べようと思うと、やっぱどうしてもスペアナが欲しくなります。

高周波関係は、発振器、送信機や受信機の評価のために10KHzから3.5GHzまで観測できるスペアナを持っているのですが、オーディオ帯域のスペアナは持っていません。オシロで正弦波入れて波形を見て、その「ゆらゆら具合」から高調波は歪の推測をすることはできるのですが、高周波でスペアナの味をしめてしまった私、やっぱ低周波でもスペアナ欲しいなぁ・・・と。

で、Googleでいろいろ探していると、なんと! パソコンの音声入力を使ってFFTしてしまうソフトを発見。なるほど。よく考えてみればこれはまさにナイスアイデア。パソコンについているマイク入力でA/Dしちゃってあとはデジタルデータを解析すればスペアナ作れますもんね。PCのアナログ信号経路がどの程度気合い入っているかって問題はありますが、取りあえず簡易に観測するには充分っぽいです。

ってーことで早速ゲットしましたのはWaveSpectraというもの。嬉しいことにフリーウェア。作者のefuさん、Thanks-です。そういえばマックでも大昔にこういうソフトあったな。

で、早速最近の常用機となってしまったDELLのノートPCで使ってみました。

『あー』って叫ぶと、私の声のスペクトラム強度がノートPCのマイクを通ってA/Dされ、解析されてビジュアルに表示されます。素晴らしい。素晴らしすぎます。これでアンプのオーディオ帯域内の周波数特性もすぐ測れちゃうじゃないの・・・と、喜びたいところですがその前に、マイPCのマイク入力の静的ノイズレベルを測ってみることにしました。

マイク端子は3.5mmミニジャック。ここにプラグを挿して入力を短絡させます。これで、入力は無信号になる。この状態で得られたスペクトラムがマイPCの静的ノイズ・・・測定限界レベルとなります。

フロアレベル

『あれれれれ〜〜〜』

かなりノイズのフロアが高いです。すなわち、静的ノイズレベルが高いってことです。-60dBがやっと。1KHz以上でようやくなんとかかろうじて-80dBキープ・・・ってことは、この信号系では、60dBのダイナミックレンジしか取れないってことです。これはちょっと、いくら簡易な測定といえども情け無しです。せめて全域80dB・・・できれば100dBは欲しいです。

これはやはり、マイPCのアナログ信号ラインの気合いが足りないのでしょう。マザーボード上での実装でしょうから、こんなもんですかね。マイク入力端子なので、アナログ段に簡単なマイクアンプがあって、その後にA/Dだと思うのですが、アナログラインでノイズを引いちゃっているんでしょう。でもまぁ、-60dBあれば人間が音声を認識するには充分ですから、通常用途においては必要にして充分な品質と言えるでしょう。

しかし丹精込めて回路設計し、デバイスの聴感評価を繰り返し、まさに魂込めて作ったオリジナルアンプの特性を測るには、いくら簡易といえどもこのフロアレベルは納得できません。

ということで、USB接続可能なオーディオプロセッサーを物色。デジタルになっちまえば情報劣化はありませんから、外付けオーディオプロセッサーでA/Dに気合いが入って居そうなものを探します。
で、候補に挙がったのがオンキョーのSE-U33GXです。
善は急げ。思い立ったが吉日。早速いつものヨドバシドットコムでポチしました。


2006年11月11日(土) いつも迅速ヨドバシドットコム。

_ もう来たヨドバシドットコム。

昨日注文したオンキョーのSE-U33GX、なんと今朝、もう届きました。先日突然オーブンレンジが壊れて、やはりヨドバシドットコムに注文したときにも、夕方注文したのに翌日午前中に届いてびっくりしたばかりです。気合いはいってますね、ヨドバシ。

静的ノイズレベル

ってーことで、早速開梱・・・といきたいところですが、娘がペーパークラフト手伝えとか、近所のスーパーに買い物に行ったりとかでなかなかいじれず。夜になってようやく少しだけいじりました。
WaveSpectraで波形を出すまでに少々すったもんだしましたが無事サンプリングできるようになりました。早速静的ノイズレベルを見てみますと・・・素晴らしい! さすが外付けプロセッサだけあります。超低周波域でほんのちょびっと-100dBを越えちゃってますが、ほぼ全域で-100dBを維持してます。1KHzから20KHzの間は-120dB近辺。これなら、簡易測定には充分ですし、全高調波歪率も、目安程度ですがそこそこ有意な値を出せそうです。

800Hzピーク観測

巷の測定手法としては、同じ作者によるWaveGenというシンセサイザーでPC内蔵の音源を使い、WaveSpectraで観測るっていう方法がメジャーなようですが、せっかくテストオシレータを持っているので、まずはこれで800Hzの信号を入れてみることにします。

大変にいい感じでサンプリングされています。

これならなんとか簡易低周波スペアナの代用になりそうです。

_ 楽しすぎるデバイス選定。

手持ちのトランジスタでコンプリを構成できるものを片っ端から探し出し、また、過日サトー電気に注文したコンプリペアも昨日届き、これまた片っ端から試聴していますがそれぞれの石で個性があって、これまた大変に面白いです。面白すぎます。楽しすぎです。どの石の味もそれぞれ捨てがたい。みんなちがってみんないい(金子みすゞさんの詩「わたしと小鳥と鈴と」から拝借)って感じです。

こうなったらこの世の中に存在する入手可能な全コンプリペアの音を聴いてみたいって感じ。

来週には別途調達したトランジスタがこれまた8種程度やってくる予定ですので、これまた楽しみ楽しみであります。ってなんだか全然別の方向に嵌っているようにも思えるのですがそこはまぁ趣味ですからね、気ままに楽しくアバウトにかつ優雅に行きましょう。

ヘッドフォンアンプが目的なのですが試聴には相変わらず30cmバックロードという大げさな負荷を使ってます。スピーカーが駆動できればヘッドフォンも大丈夫だろうという私の考えが間違いであったと気が付いたってことは先日書きましたが、充分なダンピングファクターを持ったアンプであれば、ヘッドフォンもスピーカーも問題なく駆動できるはずです。

定電圧駆動で考えてますからね・・・私は。

_ いつもの『大人のJAZZTIME』。

いつものゲルマラジオ & ラジオ実験用386アンプ で聴いてます。

今週も頑張った。来週も頑張ろう、な。


2006年11月12日(日) 日曜日っす。

_ ヘッドフォン開梱できず。

なんか、こういうものってゆっくり時間が取れるときじゃないと、開梱する気になれないのです。

今日は日曜日。ちょびっと朝寝坊させてもらって、あとは、家族で出かけたり、娘のペーパークラフト手伝ったり、仕事ももちろんちょこまかやっていたりと、なんとなくバタバタ。時間が細切れな感じ。

というわけでK501の音出しはまた後日。アンプ回路の実験評価も今日はできず。現在実装している石でひたすら鳴らすのみ。

でも、日常的にさりげに音を流し続けておくってのも、大切な評価のひとつなのです。

_ 音が歪んできた。

ひたすら音楽を流していた現在評価中のヘッドフォンアンプ回路。夜、なんだか音が歪っぽくなってきましたので電源電圧をチェックしてみますと7.8Vまで降下しておりました。

単三8本なので12Vなのですが、設計値は10V。8Vまで降下してもかろうじて動作するような感じで回路定数を決めましたから、その点では目論見通りと言ってよいでしょう。

この電池、普通の赤のマンガン電池で、しかも使い古しのものを途中から使い始めてかれこれ70時間ぐらいは鳴らし続けたでしょうか。電池の持ちも目論見通り行ってくれてそうです。

さて、電池、どうしようかな。とりあえず安定化電源に切り替えますかね。


2006年11月13日(月) やっと見れる絵になったかな。

_ ノイズとの戦い。

そこに存在するディテールには全く影響を与えずにノイズだけ消す・・・画像屋なら誰もが目指すテーマだ。

なんとか人に見せても恥ずかしくなさそうなレベルになってきたかなって自分で思えるようになってきたけど、まだまだ特定の条件下で周波数応答劣化が生じる。処理自体は比較的単純なのだけど、これ以上複雑にしたくないし・・・なにかシンプルな解法は無いものかもう少し時間をかけて悩むこととする。

_ ゲルマ vs シリコン。

どっちもマジ捨てがたい。

昨日までは、シリコンTrでずーっと聴いていたけど、今日の夜からゲルマTrに換装してお仕事BGM流している。

音の分解能というか、粒立ちという点では完全にシリコンTrの勝ちなのだけど、この、ゲルマの艶やかさというか、自然さというか、なんというのか、肩の凝らなさ度はとてもいい。

スイッチで終段Trセットを切り替えられるアンプなんてどうだ?

でもだめだなそんな妥協の産物のようなものは。

こればっかりは測定器で測定できるもんじゃない。時間をかけて試聴を続けるしかない。


2006年11月14日(火) 強風な一日。

_ 懐かしいシルクハットな2SC372。

 私と同年代の元ラジオ少年だった人はみな知っている石2SC372。私が初めて買ったトランジスタは、2SB54だと思っていたのだけどひょっとしてもしかすると、2SC372だったかもしれない。当時、NHKの「みんなの科学」という番組で、永久磁石で作った独楽を、電磁石スイッチで駆動して電池が切れるまでずーっと回し続けるという電子工作の紹介があった。これを自分で作ってみようと思って、すでに近所に発見していたサトー電気に行って、「NPN型のトランジスタください」と言ったら出てきたのがこの2SC372だった。

 でもまてよ。2SB54は秋葉原のラジオセンターで買った確かな記憶があるのだが、やはりそっちが先か? サトー電気知った以後であれば、わざわざ秋葉原まで行くハズないしなぁ・・・うーむ時間関係が思い出せない。

 いずれにしても、PNP型で産まれて初めて買ったのは2SB54で、NPN型は2SC372であるということだけは間違いない。

 最近の2SC372は、2SC945や1815と同じ随分スリムなパッケージになっちゃったけど、元ラジオ少年が手にした時代の2SC372は、あのシルクハットの形をした味のある形状。

 そんな古の2SC372をゲットした。

 懐かし〜〜。これ見ているだけで一杯いけちゃうぐらい、味があるねぇ。

 大切に使おう。 シルクハットな2SC372

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ T.K [奇しくも私も同じ番組を観て電子工作の世界へ足を突っ込みましたよ。SN7447を使ったカウンターやレベルメーターの製作..]

_ 青木 [7447はだいぶ後半ですね。私が見始めたころは、巨大なポリバケツに巻いて作った大口径同調コイルゲルマラジオや、741..]


2006年11月15日(水) 自作するのはなぜだろうか・・・

_ 自作品 vs メーカー製品。

『最近ヘッドフォンアンプを作ってるようだけど、売ってるモノより性能いいもの作れるの?』という趣意の質問をいただきました。

痛っ。

この質問、痛すぎ。

オーディオアンプの自作はかれこれ25年前からほそぼそと継続している趣味のひとつです。はじめのうちはメーカー製のオーディオアンプを買う金が無かったから『自作』を思い立ちましたが、作ってみると予想以上によい音がしたのでびっくり! これが、自作オーディオ界に迷い込むきっかけでした。その後スピーカー、レコードプレーヤー、イコライザアンプと一通り作って一時は全部自作のラインナップで音楽を楽しんでいました。手前味噌ですが、かなり良い音が出ていましたし、私の部屋に聴きに来た友人達も、いつも聴いているレコードを持ち込んでは(こんな音が入っていたのか! と)驚いて帰って行きました。

が、自作を続けていくと、どうしても越えられない線が出てきます。

『性能』をどう捉えるかによりますが、例えば歪率や周波数特性など、測定器で定量評価できる部分に絞って考えますと、結論から言えば、HiFiオーディオ用にちゃんと作られているメーカーの製品と自作品を比べた場合、残念ですが自作品がメーカー製品の上を行く数値を出すことは極めて困難・・・私の技量では、完全に不可能と言って良いと思います。

_ 自作することの意義。

私はいろんなものを自作します。

オーディオアンプもそうですが、ラジオやその他の電子工作もそうですし、木材工作などもしますし、デジカメだって作ったことあります。あ、もちろんセンサーとかレンズは作れませんから、そういうのはバラで買ってきて、マイクロビジョンの画像入力ボードにくっ付けて信号処理はPC上でソフトウェア処理です。

自作とはちょっと違うかもしれませんが、昔はフィルムの現像焼付けも自宅で自分でやってました。どんなに注文付けても、お店(プロラボ)じゃ自分の求めるトーンが出なかったからですが・・・

『どうしてそんなにいろんなものを作るのか?』という問いに、自分自身じつは明確な答えを持っていませんし、明確な答えを出そうともあまり思っていません。ただ、確実に言えることは、『やりたいからやっている』『作りたいから作っている』『納得できる手段がこの世にないから自分でやるしかない』ということです。とにかくどんなことでも、その対象となるものの原理なり仕組みなりを、自分の手で、目で、耳で、肌で、身体で実際に検証してみたい、見てみたい、感じてみたいってことなのです。

まぁ、やってどうなるかっていうと、特にどうにもならないことが多いのですが、満足感という点で言えば、失敗しても成功してもとても大きな満足感、充実した時間を過ごせたと思いますし、失敗した場合はなんで失敗したかを考えるのもとても楽しいです。で、追試して成功すると、『そういうことだったのか』と、これまた納得できてとても楽しいのです。

完全に自己満足の世界ですね。

でも、趣味の世界ですから、自己満足でいいのだと思います。

_ 技術が感性に触れるとき。

私の作る自作ヘッドフォンアンプは、マトモなメーカー製品には定量数値では到底勝てないという話をしましたが、じゃぁなんで、わざわざ苦労して作るのかという点について(『作りたいから作っている』という論拠は無しにして)別の側面からお話してみましょう。

ある技術が出した結果が入力される先が「人間の感性」であった場合、必ずしもその性能は定量数値だけでは表現できない部分が多くあります。写真もそうですよね。レンズの解像力や収差の少なさだけでは論じられない「描写」という世界。単なるノスタルジーでは無く、現実の結果として現代レンズより圧倒的に素晴らしい描写をする古典レンズ(クラッシックレンズ)というものは、多く存在します。

オーディオを例にすれば、「素直な音」「原音に近い音」というのは人の好みによらずに、数値である程度不変的に論じることができますが、「良い音」となると、ここには人間の感性、その人の好み、生き様というものが介入してきます。趣味としての活動と捉えた場合、『自分の音』を求めて、いろんなメーカーのアンプやスピーカーを渡り歩き、永遠に自分の音を求め続けている人達は多く居ます。これと同じで、『自分の音』というものを探し求め、私は自作し、回路構成を変えたり、トランジスタをとっかえひっかえしながら試聴を繰り返すのです。周波数特性や歪率云々も、一応測定はします。やはりこういう定量数値というのは大切ですからね。でも、自作している間は、それらの数値以上に自分の耳で聴いた印象というものを重視します。

また、いろいろな回路を組んでみて、その動作を実際に自分で確認しながら、聴きながら熟成させていくという過程もとても楽しいですし、また、自作しなければこれはなかなかできることではありません。

今、私が集中的に実験しているSEPPのOTL回路ですが、これはもう今となっては古典的な回路構成。しかも自己バイアスで温度補償無しです。こんな単純な構成のメーカー製のアンプなんて、今となっては(いや、SEPP全盛の時ですら)絶対に存在しえないでしょう。ただ、だからといって音が悪いのか? というと、そうとは限りません。温度補償無しの回路をパワーアンプ用にリリースするメーカーは皆無だと思いますが、自作ならそれが出来ます。充分に吟味して安全率を見込んで定数設計すれば、必要以上の安全確保はしないで大丈夫なもんです。ここは自作の自己責任ですからね。

回路全体がシンプルになっていくと、物事の真理に近づいていく。素性が出てくるというのでしょうか。

刺身は、近所のスーパーで売っているものでも美味しいですが、築地で試食に出される刺身はもっと美味い。でも、海で自分で釣った魚をその場でさばいて食ったときの美味さは全く異次元。物事の源流、原理原則に近づけば近づくほど、そのもののもつポテンシャルがダイレクトに表出してきます。不要な温度補償やバイアス安定化回路など全部取り払って、これ以上部品点数を減らせないってほど単純化された回路から出る音を聴ける人はそう多くは居ないはずです。釣った直後の魚の刺身を食べるのに同じことです。自作は、そんなことを可能にする醍醐味もあります。

世の中の工業製品の宿命で、製品としての魅力を常に維持しつづけるためには、時として不必要な新技術の導入をしなければならないときもあります。そんなこととは無縁で居られるのも自作のよいところですね。

また、古典的で今は廃れてしまった回路だとしても、その回路を現代入手できるデバイスを使ってみて再評価してみると、また新しい発見があるかもしれません。

廃れたと言えばゲルマニュームトランジスタ。熱に弱い、シリコンに比べて量産しにくい、NPN型が作りにくい等々の理由で今ではすっかり廃れてしまいましたが、シリコンTrの0.6V不感帯に比べてゲルマなら0.2V弱。スイッチング歪や立ち上がり反応速度という点では実はゲルマのほうがシリコンよりも有利な特性なのです。今の製造技術をもって、ゲルマニュームトランジスタを作ってみたらひょっとするとすごい音の良いトランジスタが作れるかもしれません。しかし、そんなことは市場原理からも行われる可能性は大変低く、シリコンTrの0.6V不感帯を前提として回路設計が行われるのです。

計算機で計算する 1 + 1 は、絶対 2 になってくれないと困るわけで、3 でも 1 でもなく、誰が見ても必ず 2 なのです。ここに感性が立ち入る隙はありません。

しかし、アンプを通って、ヘッドフォンで聴くピアノの音は、聴く人によって感じ方は十人十色ですし、同じヘッドフォンでも使うアンプによって音色は千差万別なのです。

自分で作って、自分で検証しながら、自分で聴いて納得できる音を探す。私にとっては本当に楽しいことなのです。


2006年11月16日(木) 最近寒いね、風邪に注意。

_ 周波数特性測定。

周波数特性

2SB22 / 2SD30 のゲルマTrコンプリSEPPアンプ。だいぶ試聴も進み、基本的には現行回路でいけそうな感触を得てきたので、周波数特性と全高調波歪を測ってみた。
 とはいえ、ブレッドボード上での実装なので、ノイズの回り込みはかなりある。特に全高調波歪はその分を勘案しないとね。
 周波数特性は右図の通り。PC外付けのオーディオプロセッサでサンプリングし、WaveSpectraでプロット。オーディオプロセッサが96KHzなので、48KHzぐらいまでしか測定できないが、取りあえず充分。20Hzから48KHzまではほぼフラットと言ってよいと思う。

 20KHz以上のギザギザは、私の使っているオシレータの問題で、連続可変中のレベルが不安定になるため。実際にはゆるやかで滑らかなカーブ。
 オシロで見てみると、-3dBになるのは55KHzぐらいで、その先もたらたらと減衰し、120KHzで-6dB、250KHzで-12dBって具合にいい感じでフェードアウト。帯域的には充分でしょう。

 全高調波歪率は800Hz / 75オーム / 10mW出力時で、約0.5%。但し上にも書いたとおりブレッドボードのむき出しノイズまみれでの測定なので、実力はもう少しよいかなって方向に転ぶと思われる。

 今までは回路の基礎実験だったのでBB上でモノラル分しか作ってないが、今後ヘッドフォンを使った本格的な試聴に入りたいので、今週末にもユニバーサル基板上にステレオ分実装してみよう、ね。

_ 備忘録:ヘッドフォンインピーダンス測定データ。

http://www.geocities.jp/mister_terch/sokutei01.html (「粗忽ヘッドホン」というWebの中のコンテンツ。)

どうやって測ったか記述が無いのだけど、ヘッドフォンのインピーダンス特性って(なぜか)ほとんど公表されていないので貴重な資料。ダイソー\210-ヘッドフォンに続き、実は自分のK501も測ってみようと思っていたのだけど、上記URLにあったのでこれでいいや。


2006年11月17日(金) お仕事に行く空気もすっかりヒンヤリ。

_ 厚手のジャケット発動。

本日仕事で出かける際、いつも冬になると着るジャケットをついに発動。真冬と今との違いは、これにコートを羽織るかどうかだけ。

毎年思うのだけど、最近、秋が短いね。涼しくなってきたかなぁ〜〜って思った途端に寒くなる。

_ コンデンサは害悪か?

ヘッドフォンアンプ入力段
ヘッドフォン試作アンプの基本回路上、気になっているところがひとつある。

それは、温度補償が無いことでもなく、SEPPが一段のみの駆動であることでもない。それは、入力段のバッファとドライバの間にあるカップリングコンデンサの存在だ。

初段の2SK30Aによるソースフォロワバッファは私の趣味で入れたものであるが、わざわざ入れたのには相応の考えがあってのことである。このアンプの前に繋がる機器が現代の半導体機器であれば2SK30A無しでいきなり2SK170に繋いでも、大きな問題は無いかもしれない(いや、それでも私はやっぱ入れたいと思うが・・・)。この2SK30Aを無くしてしまえば石が一個減ってよりシンプルになるだけでなく、カップリングコンデンサを一個無くすことができる。

ここは、大変に悩むところだ。

私がアンプの入力段に高インピーダンス入力のバッファ段を好んで入れるのにはいくつか理由があるが主なものは以下の通りだ。

    1. 前段に繋がるものについて、あまり条件を限定したくない。
      前段が半導体出力であればインピーダンスは低めなので受け側の入力インピーダンスが10Kオーム程度でも問題ないと思われるが、もし真空管のイコライザアンプ等を繋げることを想定すると、受け側の入力インピーダンスは最低でも100Kオーム、出来れば500Kオームぐらい欲しいところだ。


    2. 前段に繋がるものに、一切の影響を与えたくない。
      1.と本質的には同じ理由なのだが、高インピーダンスの入力バッファが無いとこのアンプの負荷(ヘッドフォン)の影響が少なからずこのアンプの入力インピーダンスにも干渉してしまう。数百オームのヘッドフォンなら影響は軽微だろうが、仮に8オームのバックロードホーンを繋げられたらと考えると(ヘッドフォン専用なのだからそんなこと想定不要って話もあるけど)・・・
となるとやはり2SK30Aのソースフォロワは外せない。
ソースフォロワがあっても、次に繋がるドライバ段のバイアスを調整すれば、カップリングコンデンサは理論的には外すことができる。

が・・・

今回はヘッドフォンアンプってことで、ヘッドフォンがポータビリティー高い機器なのでアンプ側もポータビリティー高くしたいという点と、電源のクオリティーを上げたい、極力ノイズレスにしたいという思惑と、最大出力100mWもあれば十分という仕様上好都合な条件もあり、電源を電池駆動とした。結果、実用性も考えて単三電池8本で12V駆動ということで設計を進めたこともあり、電源電圧は1V足りとも無駄にはできない。

カップリングコンデンサ無しでいけるようにドライバ段でバイアスをとろうとすると、ドライバ段のソース電位を最低でも1.5Vぐらいまで上げねばならない。その分電圧が無駄になってしまう。これは痛い。かなり痛い。また、電源電圧の変動や動作温度の変化による動作点のズレ等を考えると、微妙なバランス上で動作するような設計はあまりしたくない。

ということで、必要なものは必要なので、カップリングコンデンサ有りで今のところチューニングを進めているが、このコンデンサがあることにより害悪があるかというと、今のところ私の判断は「No」である。

私の耳が腐ってる?

信号ラインに入れるコンデンサを毛嫌いする気持ちはわかる。と、先日もここで書いたが、これを取るがために複雑怪奇な回路を実装するぐらいなら、はじめのアプローチとしてはシンプルに考えて良質なコンデンサを入れるんでもいいんじゃね? というのが私の考え。

もとより、ヘッドフォンとのカップリングに巨大電解コンデンサを入れているが、こんなのも私はあまり目の敵に感じない。

もちろん回路の規模、アンプの規模に見合ってOCL化できそうなバランスで設計できる場合はOCLにするけど、トータルバランスというものは各所個別の実装以上に性能に影響するものであるとも思うし。

だから、今回は信号ラインにコンデンサが2個入ることになる予定。

DCアンプがあたりまえの今、しっかり直流を遮断し、各段分離して作った回路というものは今となってはまさに古典的な化石設計であるが、シンプルにした場合そうならざるを得ないのであればそれでいいじゃないの。それが悪い回路なのかそうでないのかは、音を聴いてのお楽しみ。

なにごともやってみないと・・・ね。

事実、私が過去に作ったMMカートリッジ用の2SK30Aのイコライザアンプは、友人知人宅に持ち出してメーカー製の専用プリアンプと対決させてもその表現力においては常に優位な対戦成績であった。が、これなんか、カップリングコンデンサを4個も使っていたのだ。後で種明かししたとき、DCアンプじゃないと知ってみな一様に驚いていたものだ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ chihana  [始めまして、ラジオ少年の頃、 NECのST300やソニーの2T73を使った世代です。 自作のお話、楽しく拝見させてい..]

_ 青木 [chihanaさん:ようこそ! はじめまして。 ST300、2T73をお使いと言いますと、chihanaさん大先輩で..]


2006年11月18日(土) 最近すっかり自作日記の様相・・・

_ 2SK170ドレイン電流の管理。

Idss測定
 管理なんていうと少々大げさだけど。

 いよいよ今日明日で、BB上で組んでいた評価回路をユニバーサル基板に実装し、本稼動状態に近い実装状態で稼動させる予定だ。

 それに先立ち、デバイスのステレオペアの選定を行うことにした。

 今回実装するアンプはステレオアンプになるので、アンプを二つ用意しないといけない。当たり前である。そうなると、右と左のアンプの特性は可能な限りそろえる必要がある。

 改めて今回のアンプの回路全体の構成を示すと:

 [2SK30Aソースフォロワ] -> [2SK170ドライバ] -> [2SB22 / 2SD30 SEPP]

 である。この中で、アンプの特性に大きな影響を与えるのは、2SK170のドレイン電流だ。初段と終段はいずれもソース(エミッタ)フォロワなので周波数特性は限りなくフラット、増幅率も約1(実際には0.75ぐらい)であり、デバイスのIdssやhfe等の特性差もあまり問題とならない。
 ドライバ段の2SK170は、ドレイン電流によって負荷抵抗による電圧降下分が変化するので、これでドライバ段の動作点と終段入力が制御されることになる。よって、2SK170のドレイン電流は、ステレオペアでそろえておく必要がある。

 ドレイン電流をそろえる方法は、以下の二つがある。

    1. 目標ドレイン電流よりIdssが多い石を使って、ソースに抵抗入れてバイアスかける。

    2. 根性で目標ドレイン電流に限りなく近い石を探す。
 Idssが目標ドレイン電流に一致すると、バイアス抵抗を入れないで済むので電圧が少しも無駄にならないし、なんせ抵抗一個追加しないでよいので回路的にも嬉しい。よって私は、手持ちの2SK170を総動員してIdssが4mAぐらいのものを探すことにした。
 が、この方法はGRランクの2SK170を最低でも10個ぐらい持ってないと使えない技なので、最終的に汎用的な回路構成にする際には、BLランクの2SK170を使って、ソース側に50オームぐらいの半固定抵抗ってことになるだろうな。余談だが、私はどうも、こういう電流を流すラインに半固定抵抗を入れるのが嫌いだ。カップリングコンデンサはそれほど気にならないのだけど、電流ラインの半固定抵抗は相当に嫌いだ。何年か経過後に抵抗値が変わってたり、忘れたころにガリオーム化していたりと、よい思い出がひとつもない。だから、仮にBLランクにバイアス抵抗とした場合でも、そのへんのVRで値を出して、近い値の固定抵抗に置き換えることを強く推奨したい。

 話をもとにもどそう。

 というわけで選別。いや〜これがなかなか、ない。3.2mAぐらいのものや、5.5mAぐらいのものばっかだ。いちじは弱気になって、3.2mAで負荷抵抗を1.3Kオームぐらいにするか? などという考えが脳裏をよぎるがそれはできない。2SK170のドレイン電流を4mAにしたのは試聴の結果、音に躍動感を一番感じたからであり、3mAでも5mAでもだめなのだ。4mAでなくては。
 と、ようやく、4.2mAのペアを見つけた。これだけたくさんあって、4mAに近くて4mAを越える方向にあったのは、たったの2個。次に近かったものは、3.7mAだった。こんな選別作業、アホでないとやってられんな。

_ バイアス回路の特性実測。

2SK170定電流特性評価回路
 今回は電池駆動なので、想定する電圧範囲として低いほうは8Vまで動作するように考えている。ということで、2SK170の定電流特性がこの電圧範囲内でどう変化するかを調べてみた。

 評価回路は左の通り。内部抵抗の高いデジタルテスタで負荷抵抗の両端の電圧を測定。これにより通過電流を間接的に観測する。ドライバ段の2SK170はゼロバイアスで4mA程度を流すつもりなので、電源電圧の半分程度の電圧降下を与えるとすると、負荷抵抗は1Kオーム程度となる。負荷抵抗両端には4V程度が発生し、電源電圧8V時のドレイン電圧は

 ドレイン電圧 = 電源電圧 - (0.004 x 1000) - 0.6 ※)-0.6は、10D-1の順方向電圧降下分。

 より約3.4V。多少のマージンを見込んでもなんとかプラマイ3Vのスイングまでいけそう。3Vスイングだと実行電圧としては 3.0 / 1.414 = 2.12 [V] で、これだけドライブできればヘッドフォンアンプとしては充分だろう。

 測定結果は以下の通り。

電源電圧[V] | 1K両端電圧[V]
------------+--------------
    8.0     |    3.99
   10.0     |    4.10
   12.0     |    4.20
 良好良好。って、こんなのいちいち実験しないでもデータシート見れば特性曲線が書いてあるのであるがここは趣味の醍醐味。自分で実験してみて検証すること自体を楽しみつつ、予期せぬ事態が起きていないかを確認しながら進めていきたい。


2006年11月19日(日) 最近過労か?

_ 過労?酒の呑み過ぎ?

昨夜、晩飯食べた後に大人のJAZZTIMEを聴きながら試作アンプをユニバーサル基板上に実装しようかと思っていたのですが、なんと! ちょびっと横になったらそのまま爆睡状態になってしまったようで、気が付いたら朝の4時でした。

まいったなぁ。

確かに今週(というかすでに先週ですね)先週は「泡ぶく」には全く書いていませんが本業もけっこうタイトであれやこれやと忙しく、若干疲れ気味? ではありました。どのぐらい疲れ気味かと言いますと、半年ぐらい休暇を取って、客船で世界一周の旅に出たいぐらい・・・または、三ヶ月ぐらい休暇を取って、八ヶ岳の見える初冬の高原地帯で、散歩したり写真撮ったり本を読んだり温泉浸かったりしていたいぐらい・・・あるいは、自室にリクライニングできるパーソナルチェアをオットマンつきで導入して、試作中のヘッドフォンアンプとK501(これもまだ開梱してない情けなさ)で朝から晩まで音楽聴いていたいぐらい・・・

こんな気分の日曜日は、のんびりとぐうたらに過ごしましょう・・・ね。

_ 自爆ゲルマTr?

最近入手したものを含めて手持ちのゲルマニュームトランジスタを全部かき集めてみたら結構な数になりました。まだまだジャンク箱の中を探索すればいくつか転がっているはずですが、品番を問わなければ取りあえずSEPP出力段を20組構成できるぐらいのコンプリペアはありそうです。が、これら、生きているのかな?

 先日、デジタルテスタについているhfe測定機能で手持ちの2SB178 / 2SD178を測ってみたら軒並み1000以上の値をたたきだし、いくらなんでもそりゃへんだよってことになって私の持っているデジタルテスタのhfe測定機能では、でゲルマTrのhfeは測定できないという乱暴な結論に達したのですが、今日は簡単な回路を組んで自力でhfeを測定してみました。右がその回路図です。NPN型トランジスタ用回路ですが、PNP型の場合は、電源と電流計の+-を反対にすればOKです。
hfe測定
 取りあえず2SD178を測ってみますと、150ぐらい。こんなもんだよな〜っていう至極マトモな数値です。

 で、せっかくなので2SB22 / 2SD30を片っ端からこれで測定してみますとばらつくばらつく。60からはじまって上はなんと900!。この900はなにかの間違い(って確かに値は900なのです)だと思うので除外するとしても、だいたい60から300ぐらいの間にほぼまんべんなくばらついてます。

 hfeランクわけされてない昔のゲルマだから、まぁこんなもんでしょうね。

 しかし、その測定中に面白いというか、おかしなトランジスタが一つありました。hfeがどんどん上昇していくのです。
 はじめは180ぐらいだったのですが、1秒間で5ぐらいずつのペースで上昇していきます。ほっておいたら1200を越え、さらに上昇を続けます。ベースには25マイクロアンペア流してますから、hfe=1200でコレクタ電流は30mAに達してます。このままほっておくと最大コレクタ損失を超越して焼き切れること間違いなしなので、1300すぎぐらいで測定を中止しましたが、手に持つとほんのり暖かくなっていたこの石、回路実装して自爆されると怖いので、「自爆癖マーク」をつけて隔離保管することとしました。

 長い眠りから目覚めきれてないのでしょうか。

_ 安藤美姫、滑りうまくなったね。

今日、女子フィギュアスケートフランス杯のTV放送を見ていて、安藤美姫、滑りうまくなったなぁって、思いました。前回も見たのですが、そのときも「前より随分生き生きとしているなぁ」って、思ったのです。

こないだのトリノオリンピック前にも何度か見ましたが、あのころは「こりゃだめだ」「もうピークはすぎたのか?」ってマジで思ったほど悪い印象でした。でも、最近は、そのときとは別人のような滑りだと思います。

誰でも調子の悪い時期ってありますからね、オリンピック前は、ちょうどそんなときだったのかもしれません。

でも、なにかが、ふっきれたような、爽やかさを感じました。

これからが楽しみです。頑張れ。


2006年11月20日(月) 株価大暴落。

_ お仕事な一日。

お仕事お仕事お仕事お仕事・・・

事前準備していたコードは本日初採取の実稼動データを入力してみると大きな問題なく動作。よかった。ちょびっとだけ閾値を再調整してリリース。

_ 一体なにが・・・株価大暴落。

今日は日中、仕事が忙しくってまったくザラ場見られなかったのが幸か不幸か。現物しかやらない私は、見てたら投げてたかも。

今日一日で一挙に30万円の評価損だ。長期保有だから短期の値動きなんか関係ないもんねーって、強がっていられる損害じゃないな、これは。

ったく自主性のない市場だなぁ、日本は。所詮は外資主導ってことなんだよね。

ま、こんな日もあるわね。はは・・・ははは。


2006年11月21日(火) 今日はほんのり暖かい。

_ 天気予報では17度・・・

今日はすこし薄手のジャケットで仕事に出かけよう。昼過ぎには自オフィスに戻ることだし。

_ ここ数日アクセス激増。

ここ『かにの泡ぶく』がなぜか、ここ数日間平時の2倍以上の頁ビューを記録。どうしたんだ? なにかで紹介されたのか?

紹介によるアクセス異常急増の例としては過去に、『かにこむ』が、なにかのテレビ深夜番組内(フジテレビの「井の中のカワズ君」という番組だった)で支離滅裂にスポット表示され、その直後、深夜の時間帯にも関わらず平時の100倍を超える頁ビューを記録したことがあったっけ。

でも2倍つうのは、なんとも微妙な増加率。

取りあえずrefererをあたってみよう。

_ 2SB22 / 2SD30 SEPPステレオセットできた。

2SB22 / 2SD30 SEPPステレオセットその1  じゃ〜ん!

 BBからユニバーサル基板実装へと格上げになった2SB22 / 2SD30 SEPPヘッドフォンアンプ試作回路。ちゃんとステレオ分の基板上実装が完了。
 はじめは手持ちのガラエポ基板使って、コンデンサも手持ちにあるELNAのRFSシリーズでやろっかな〜なんて思っていたのだが、実際実装する段階になると・・・

試作実装だしな・・・
現状部品以外にも音質に影響を与える要因ありすぎだしな・・・
たぶんこれ、もう一回はぶっ壊すだろ・・・
あの部品高いんだよね・・・

 みたいな打算的貧乏性が突如頭をもたげ、結局ガラエポやめて普通の紙フェノールの基板となり、コンデンサは普通の無極性電解コンデンサ、抵抗も普通の1/4Wカーボン抵抗で実装となった。
 でもね、最近の普通の無極性電解コンデンサや、普通のカーボン抵抗ってかなり性能アップしたよね。結構ナチュラルな音がするようになったと思うのだけど、これも俺の耳が腐ってきたせいか?

2SB22 / 2SD30 SEPPステレオセットその2
 ただ、カップリングコンデンサにはタンタルコンデンサを使用してみた。と言ってもこれもアカデミックな理由があるわけでは無い。たんにジャンク箱内に10マイクロファラッド16Vのタンタルコンデンサが数十個、転がっていていつになっても使う予定が無いから、仕方なく使ってやったという感じのかなり後ろ向きな理由による。

 私はタンタルコンデンサが嫌いだ。

 コンデンサってやつはそもそも寿命があるものだが、タンタルコンデンサは壊れるときになんと! 短絡モードで壊れるのだ。これをまだ知らなかった学生時代、なにやら高級そうだという理由だけで要所にはタンタルコンデンサを奢っていたつもりの私。突然のショートにほんと参ったことがある。赤熱するタンタルコンデンサ。考えただけで恐ろしい。

 もっともそんな風になってしまったのは、私の使い方がいけなかったのでありタンタルコンデンサに罪は無い。メーカーのWebによればタンタルコンデンサの特性を理解してちゃんと使えば故障率はアルミ電解より遥かに低いってことであるが・・・とはいえ少年時代に受けた恐怖の体験から脱するには、まだまだ時間が必要であることも事実。
 コンデンサって直流カットしたいところに使うっていう用途が圧倒的に多いと思う。ショートモードで壊れるってわかっているものを積極的に使う気にどうしてもなれない。

 ということで今回は、この少年時代のトラウマから脱するべく、特に負荷が低いところにのみ、このままではいつまでたっても使われない運命にあるタンタルコンデンサを使ってみることにしたのだ。

 カップリングコンデンサの挿入位置は2SK30Aと2SK170の間。2SK30A側はソース負荷抵抗により1.5V程度の電位を持つが、2SK170側は100Kオームオーダーの高インピーダンス入力だ。この低負荷ラインであれば、10マイクロファラッド16Vのタンタルコンデンサを入れても余裕で大丈夫だろう。
 あともう一箇所、トランジスタをバイアスするための電圧を発生させるゲルマニュームダイオードとパラにタンタルコンデンサを起用した。ここも、ダイオードによる電圧降下分0.5V程度しかかからない箇所であるからして、余裕で低負荷であろうという判断で、だ。

 間違っても電源ラインにタンタルコンデンサを入れてはいけない。
箱の物色
 さてと、基板が出来たらこれを入れるケースを用意せねば。

 手持ちのケースやシャーシのなかで使えそうな大きさのものを出してみる。どれもぱっとしないなぁ。ここでまたも、打算的貧乏性が頭をもたげ、『どうもナイスなケースが無いし、ナイスでないものに穴あけて使っちゃうのももったいないし・・・』ということで、後日にそのへんにあるアルミ板で簡易な箱を作って入れることにし、今日はケース実装は保留。ところであのラフスケッチされているケース、過去になにか作ろうと思ってレイアウト決めしていたような感じなのであるが、一体なにを作ろうとしていたのかすっかり忘れてしまって全く思い出せない。VRが3個、電圧計が1個、スライドスイッチっぽい実装穴が2箇所。一体なにを作ろうとしていたのだろう。

NFB増やした後の増幅率
 基板剥き出し状態のまま簡単に特性でも測ってみるかってことにした。

 電圧増幅率だが、なんと不思議なことに、BB上では75オーム負荷時で約2倍だったのが、そのままの回路定数で基板に組んでみたらなんと10倍以上もの莫大な値になってしまったのだ。これについては未だに原因がわからないのであるが、まさかBB上でアルミ電解だったカップリングコンデンサをタンタルに変えただけでこんなことになるわけはあるまいし・・・波形を見ても音を聴いてもとくに問題となりそうなところは無いので、回路は正常に動作しているようである。

 謎だ。

 私はNFBは嫌いなので、BB上で2倍の増幅率だったから、Non-NFBの実験もしてみよっかな〜なんて考えていたのだが、軽くNFBかけた状態で10倍もあったら、いくらなんでもNon-NFBは無理だ。ということで不本意ながらさらにNFB量を増やして、7倍弱程度にまで押さえてみた。
 ほんとは2倍もあれば充分なのだが、これ以上NFBかけたくないので仕方ない。

 ということで今日のところの基板状態でのスペックは以下の通り。
測定環境:私の部屋。気温20度、湿度57%。
電源電圧:10.0 [V]、負荷:75オーム1/4Wカーボン抵抗


-------------------------+--------+--------+--------------- | L ch | R ch | -------------------------+--------+--------+--------------- 無信号時全電流 [mA] | 12.4 | 12.0 | テスタ読み -------------------------+--------+--------+--------------- 2Vp-p出力時入力電圧[Vp-p]| 0.3 | 0.3 | オシロ管面読み -------------------------+--------+--------+--------------- 正弦波Clip出力電圧[Vp-p] | 5.0 | 5.5 | 1KHz正弦波入力。オシロ管面で目視観察 -------------------------+--------+--------+--------------- アイドル電流増加開始 | | | 1KHz正弦波入力電圧をだんだん上げていって回路全電流が    出力電圧[Vp-p] | 1.0 | 1.0 | 増加しはじめる時点での出力電圧をオシロ管面で目視観察 -------------------------+--------+--------+---------------
周波数特性:(2Vp-p出力時 / オシロ管面読みで測定 / L, Rの差異は確認されず) -3dB : 15Hz 〜 250KHz -1dB : 30Hz 〜 80KHz
 前回BB上での測定に比べ、-3dBドロップの高域周波数特性が2オクターブ以上伸びている。これはもしやタンタルコンデンサのパワーなのかもしれない(BB時は普通の極性有りのアルミ電解)。
 2SK30Aと2SK170には、合計で 5 [mA] 程度流れているはずである。アンプ全体のアイドル電流が約 12 [mA] なので、12-5 = 7 [mA] が終段Trのアイドル電流と考えられる。動作としては、AB級増幅である。そして、アイドル電流が増加しはじめる(増加しはじめた時点でアイドル電流とは言えないのであるが・・・)出力電圧が 1.0 [Vp-p] 。実効値で 0.35 [V] 。75オーム負荷なので、このときに負荷に流れている電流は、0.35 / 75 = 0.0046 = 4.6 [mA] 。アイドル電流から推定されるA級動作域を考えると、測定精度等を勘案するとまぁ整合する値と言ってよいと思う。数値をそのまま計算すれば、75オーム負荷時に 1.61 [mW] まではA級動作、それ以上はB級動作となる。

 最後に全高調波歪率。



 単一周波数入力で、しかも純然たる抵抗負荷で電圧歪を測定してもそれがどうなんじゃ? という激しい疑問はあるものの、いちおうなんらかの目安になるかもしれないので測定。1 [KHz] 正弦波入力、 75 [オーム] 負荷、1.0 [Vp-p] 出力時のスペクトラムである。
 全高調波歪率は、0.66 [%]。但し、無信号時にも図の上のスペクトラムのごとくノイズがちらほら散見される。但しこれが、アンプが持っているノイズなのか外来ノイズなのか、測定系のノイズなのかは未検証。このへんは今後、要追試。

 取りあえず、動いているってことで。


_ 連続運転・温度試験。

温度試験

バイアス回路に温度補償が無いので、万一にも熱暴走が起きないことを確認するため、簡単に連続運転と温度(昇温)試験をしてみた。

実稼動状態以上の負荷をかけつづけ、全電流値が経時的にどう変化するかと、その途中で、ダンボール箱の中に電子温度計と一緒に入れて、上に透明なプラ板のフタをしてドライヤーで昇温した場合の全電流値変化を観察するというもの。

稼動条件は、75オーム負荷で 3.0Vp-p、すなわち、15mW出力となるレベルの1KHz正弦波信号を入力し、連続で出力させつづけるというもの。ヘッドフォンの常用使用時のアンプ出力ってきっと数mWだろうから、15mWも出したらとても聴いてらんないほどの爆音。

結果は、7時間連続運転、途中雰囲気温度55度まで上昇させるもいずれも全く問題なく良好。熱暴走の心配皆無。備忘録目的で以下に実験データを掲載。


室温20度環境で連続運転開始。
1KHz正弦波信号を 75オーム負荷で 3.0Vp-p連続出力。もちろんステレオ両ch同時稼動。

時間 | 雰囲気温度[度] | 全電流値 [mA] ------+----------------+--------------- 15:46 | 室温 | 30 ------+----------------+--------------- ←この間電流波打ち無し 21:23 | 室温 | 32 ------+----------------+--------------- 通電稼動させたまま恒温箱入れて昇温試験開始 ------+----------------+--------------- 22:04 | 50 | 43 ------+----------------+--------------- 22:06 | 45 | 43 ------+----------------+--------------- ←以後40度前後キープるよ 22:07 | 40 | 43 うドライヤーで加温調整 ------+----------------+--------------- 22:10 | 42 | 40 ------+----------------+--------------- 22:12 | 43 | 40 ------+----------------+--------------- ←一気に55度まで加温 22:16 | 55 | 41 ------+----------------+--------------- ←自然放冷 22:18 | 50 | 41 ------+----------------+--------------- 22:21 | 40 | 38 ------+----------------+--------------- 22:23 | 35 | 36 ------+----------------+--------------- 22:26 | 30 | 35 ------+----------------+--------------- 22:33 | 25 | 34 ------+----------------+--------------- ←恒温箱から取り出し 23:08 | 室温 | 32 ------+----------------+---------------
雰囲気温度 50 度で 43 [mA] まで全電流増加するが、増幅波形に変化 はなく、また、電流値も極めて安定していた。 平時は 32 [mA] で極めて安定。デバイスの発熱も確認できず。

本日のツッコミ(全15件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ 青木 [T.K.さん、リンクOKっすよ。www.kani.com 以下のリソースは悪意の無い限り原則リンクフリーです。 あと..]

_ T.K [ありがとうございます!Trの調達も何とか目処がつきそうです。 電源も重要ですよね。単4x8本なら何とかポータブル出来..]

_ ゲルマ屋本舗 [商社に在庫があるからって「型番だけ」で注文すると楽しいことになりますよん♪ 届いてビクーリ「なんだこりゃああああ!!..]

_ 青木 [いやほんと。私も経験あります。外国のパーツ屋さん(多分小さい商社っぽいとこ)に、日本で入手難なとあるTrをオーダーし..]

_ 青木 [メーカー名が n/a ってのは、まず怪しさ倍増って感じですね。 私の所見としては、ゲルマ屋本舗さんの、押入れ芋ほりを..]

_ ゲルマ屋本舗 [>押入れ芋ほりをじっと待つ そう言って貰えると有り難いです。 ロゴやランク、形状や発売元まで細分して並べるアフォです..]

_ 青木 [> 道楽です。(きっぱり) はじめてゲルマ屋本舗さんの出品一覧を拝見したときには、驚きよりもむしろ『あぁ、よかった』..]

_ 青木 [T.K.さん、その秋月の12Vって、これ(http://www.kani.com/diary/?date=20060..]

_ T.K [それですね。すでに評価済みとは!さすがです。連続使用には不向きのようですね。秋月通商のカタログにも出てました。 ht..]

_ 青木 [ぉお、秋月公表データで41mA/時とは。一次電池の電流容量ってあまり公表されないので大変貴重な数値です。私の実験結果..]


2006年11月22日(水) お仕事な日。

_ 表計算ソフト&関数電卓フル稼働。

バイナリデータ → テキスト変換されたCSVをエクセルで読んで計算しつつ、バイナリエディタで数値を拾って、電卓叩いて検証しまくる。

はい。あれやこれやとToDo山積ですが、一つずつ確実に消化していきましょう、はい。

_ 年末調整&確定申告準備。

また今年もめんどくさい季節がやってきました。

はい。年末調整作業と、ぼちぼち確定申告の準備ですね。

年末調整される立場になったことはありますが、今年はうまれて初めて、年末調整をする立場になりました。

あ〜、去年も同じこと思ったし、毎年同じこと言っているんですけどね、ほんとこの時期になると、『やっぱ税理士さんに頼もうかな〜』って考えが脳裏をよぎります。

が、なんだかんだ言いつつも、毎年全部、私一人でこなしている弱小個人事業所『かにこむ』なのでした。

今年も頑張るか。


2006年11月23日(木) シリコンなSEPPもなかなか。

_ 2SB22 / 2SD30 に対抗すべくシリコンSEPP。

イけてるシリコンTr


 このごろ自作ネタが、ゲルマニュームトランジスタを使ったヘッドフォンアンプネタばかりなので、「ゲルマはいいんだけどそんなの手にはいんないよ」という声をちらほらいただいております。
 お店ではもはや、万が一にぐらいしか売ってないと思いますが、でも、手に入らないことは、ないんですけどね。例えば、2SB22 でぐぐってみると、結構出てきます。オークション等で同好の士からわけてもらうのが手っ取り早い入手法でしょう。私もむか〜しにサトー電気や秋葉原で買ったストック品だけでは手持ちの駒が寂しかったので、その後多くのゲルマTrをオークションで追加入手しました。オークション以外では、東北方面のパーツ屋さん等々。
 全然関係ないですが、上記グーグルクエリー、ここ『かにの泡ぶく』が上位にエントリーしててびっくり。これはちょっとまずいですね(なにがまずいのだ)。

 というわけでその気になればまだなんとか入手は可能なゲルマな石たちですが、でもご安心ください。普通に入手できるシリコンな石たちでもちゃんと試聴評価はしておりますから。ただね、tDiaryといえどもある程度技術的にマトモな内容を書こうと思うと結構な時間がかかってしまいましてですね、シリコンの評価内容まで紹介することができてないってのが実体だったりします。

 石だけでもご紹介しておきましょうか。

 シリコンも手持ちのいろんな石で試聴評価したのですが、今のところ私が聴いた範囲で音が生き生きとしていたのは、2SB511 / 2SD325 SEPPです。コレクタ損失10Wもある立派なパワーアンプ用の石ですが、これがかなりイけてる感じです。サトー電気で105円/個でふつーに売られている石ですから、入手性は全く問題なしです。また、2SB562 / 2SD468 という石もグッドです。こちらもPA用ですが最大コレクタ損失0.9Wでして、2SB22 / 2SD30 のシリコン換装版って考えると、むしろこちらのペアのほうが近いのかもしれません。この石もサトー電気で1個50円以下でふつーに売られています。

 これらの石でも、ちゃんとステレオ分アンプを作ってみて、試聴評価、聴き比べ、禁断のゲルマTr vs シリコンTr 2SB22/D30 vs 2SB562/D468 SEPP なんていうあまり意味のないようなこともやってみたいと思っております。

 私の製作実験回路を追試してみようなんて思う正気でない人はまずいらっしゃらないかとは思いますが念のためにくれぐれもお願いというか、確認、留意いただきたい事項:主観的、定性的な所見は私個人の趣味趣向で独断で感想を述べているだけですからね。私が食べて美味いと思ったラーメンを、貴方が食べても美味しいと感じるかどうかは俺知らね〜ですので、あくまでも参考程度にしていただくのが無難かと思われます、はい。もちろん私も、可能な限りの手段を尽くして試作回路の性能や音の具合を伝えようと努力を尽くしてはおりますが、ラーメンの味をテキストや数値で伝えることが困難なように、アンプの音もこれまた然りなわけです。

 『まろやかな味』って言ったってねぇ、なにがどうまろやかなんだよってことになるわけでして。

 でもこういう数値で定量的に表せない世界だからこそ、面白いんですよね〜。

_ デフレもここまで来たか?!

398のDVDプレーヤー


 家で使っていた、お風呂の残り水を洗濯機に吸い上げるポンプが壊れちゃった(10年間使った)ので、今日家族で出かけついでに、近くの「コーナン」というホームセンターに買いに行ったのです。
 お風呂の水ポンプは\680-で売っていて、ついでに毛玉取り器も買ったのですが、家電売り場をうろついているとなんと! DVDプレーヤーが398で売っているではありませんか。398ってあなた、3千9百8十円ですよ、3,980円。

 安いですねぇ〜。
 クラッシックのCDを2,3枚買う値段でプレーヤーが買えちゃうんです。

 いつだったか、ダイソーで買った百円AMラジオをバラしたらディスリートで作ってあってぶったまげたのが数年前。それを思えばDVDプレーヤーが3,980円というのも、もやは驚くべきことではないのかもしれません。3,980円と言っても決してチャチなものでは無く・・・いや、もちろんチャチですよ、ええチャチですとも。しかし、私の感覚では3,980円という値段から想像されるチャチさに比べたら相当にマトモです。筐体も、昔の1DINのカーオーディオによくあったプレスの鉄板を塗装したもの。安っちいプラ整形ではありません。出力端子も5.1サラウンド対応、Sビデオはもちろん、同軸デジタル、光出力まで勢ぞろいです。

 ただ、謎なのが、箱には「スピーカーと直接つなげる5.1出力端子搭載」ってあって、『なんじゃそりゃ』って思ったのですが、取説にはそんな記述がありません。当たり前ですが当たり前のように5.1アンプを繋げろって書いてあり、また、出力もライン用と思われるRCAしかありません。スピーカー直結ってのはガセネタ? 『5.1スピーカーをドライブするほどのパワーアンプシステム内蔵で\3,980-かい。たいしたもんだ』って思って買ったという側面もありますので、これについてはおいおい追試しましょう。でもまぁいいです、そんな細かいことは。なんせ\3,980-なんですから。

 って、そう、結局衝動買ってしまったのです。使ってもよし、分解してみてもよし(きっと心臓部はワンチップ専用LSIでしょうけど)。

 これにゲルマなSEPPヘッドフォンアンプを繋げれば、ひょっとしてひょっとするような超低価格なHiFiオーディオシステムが完成するかなっていう思惑もあって・・・だめかな?

 それがだめだとしても、BGM用として使っても充分ですしね。

 しかしあまりにも安い。レーザー光学系、CD/DVD駆動系、フロントローディングメカ・・・これらの存在だけでも、\3,980-越えちゃうんじゃないのか普通に考えたらねぇ。

 デジカメも10年前に比べたら安くなったな〜って思いますが、しかしほんと、恐ろしい時代になったものです。安く買えるようになったからって両手を挙げて喜ぶ気持ちには全くなれません。

 こんな大荒海時代、俺はほんとうに生き残っていけるのか・・・

 いや、俺はなんとしても生き残っていくぞ。根性でな。

_ トランス負荷A級シングル。

さんざんSEPPばっか実験してきた手前、こんなこと書くと怒られそうなんだけど、やっぱファイナルはA級シングルですよね。

いや、落ち着いて、落ち着いて。暴れちゃダメ。SEPPだって私は大好きだし、今までSEPPばかりやってきた理由はちゃんとあるのです。

それはね、電源の利用効率が高いってこと。

SEPPはアイドル電流を調整することにより、B級からA(B)級まで比較的柔軟にファイナルの動作点を制御できるのです。今回は電池駆動で考えていましたんで、A級動作ってのははじめからアウトオブ眼中。極めて浅いバイアスのAB級動作って線を狙ってたのです。SEPPのAB級動作って、その消費電力と性能から考えると、一番リーズナブルな解じゃないですかね。どう?

しかし今回、うまれて初めてヘッドフォンをマトモに使った私。スピーカーを使った再生システムの代替には到底ならない(なれない)と思ってはいますが、昨今の日本の住宅事情を考えればヘッドフォンオーディオってのは、充分に通用する一分野だと確信するには至りました。

ですんでね、充分に強力な電源・・・具体的には、交流100Vの家庭用給電に接続して得られる電源・・・が利用可能であれば、A級シングルってのも実験する意義ありありだなって思ったのです。

というわけで、A級シングルしかもトランス負荷の回路の実験をしてみようと思ったのですが、いざ、やろうと思うといまどきトランス負荷のトランジスタアンプ設計手法の解説なぞどこにも見当たらないんです。

まいったなぁ。

昔昔の30年前、自分で作った回路を含め、いろんな資料をあたりながらここは地道に実験しながら、やってみますかね。

高周波回路ではトランス結合って結構使うのですが、動作は共振回路がなければ原則巻線比によるインピーダンス変換動作なんですよ。ところがオーディオアンプって、そうでもなさそうですよね。ダンピングファクターも、トランス負荷のときにはどう考えればよいのか、悩みます。

いろんなことが目新しくて、楽しくて仕方がない今日このごろです。

取りあえずは高周波回路の設計手法で、やってみますかね。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ゲルマ屋本舗 [ゲルマのNPNパワーTRは存在しないから、ちょっちシリコンに手伝って貰って・・・。 2SB243−2SD141で純コ..]

_ 青木 [すごい組み合わせですね。外観形状が異なる純コンってのも、オツですね。 ]


2006年11月24日(金) もうそんな季節だったんですね。

_ きのこ栽培。

原木しいたけ

先シーズン、菌床によるきのこ栽培をさんざん楽しんだ私ですが、家内が先日、近所のスーパーの新聞折込広告で「きのこ栽培セット」を発見しました。『へぇ〜、ついに近所のスーパーでも売られるほどメジャーになったのかぁ』なんて思いながら広告を見てみますと詳細について一切記述が無く、単に「\698-」という値段がわかるのみの実にシンプルな内容です。『菌床にしては\698-って安いなぁ』なんて思っていたのですが本日、そのスーパーに行ったついでに見てみたらなんと原木キットでした。速攻ゲットしたのは言うまでもありません。。「雪っこ」というお酒も缶で売っていたので、ついでにゲットです。

 早速今晩から、水責めにして栽培開始です。さて、どんなふうにできるのか、楽しみです。

_ サトー電気横浜店(JR小机駅前)初訪問。

私にとってのサトー電気は川崎店以外ありえないのですが、本日、新横浜、小机近辺にある日産スタジアムに用事があったので、ついでにサトー電気横浜店にはじめてお邪魔させていただきました。

川崎店に比べれば格段にわかりやすいところにありますね。普通に見て見える場所に看板もありますし、はじめて行く人でもなんの躊躇もせずに入れる雰囲気のお店です。川崎店は、地図見ながら行っても場所がわからないかもしれないぐらいトリッキーな場所にありますし、はじめて行く人は入るのに若干の(人によっては相当の)勇気を要する佇まいです。

部品を少々調達して、お店のかたと絶滅危惧デバイスの在庫数の話なぞを少々して店を出ました。なんでも、各店に存在する絶滅危惧デバイスは、在庫が少なくなってくると町田店に集結させて、町田で一元管理するそうです。

大昔のアナログデバイスを個人に適価で小売してくれるサトー電気のようなお店はいまどき大変貴重です。私も川崎店とはかれこれ30年来のおつきあい。いつまでも頑張って欲しいものです。

_ A級シングル出力トランスどうしよう・・・

サンスイのトランス達

A級シングルのゲルマTrアンプを実験するに際して、出力トランスをどうしようか思案中なのです。

 サンスイ(橋本電気製含む)のトランスをいくつか持っていましたので、整理を兼ねて全部並べてみました。
 トランジスタ用のトランスですから、出力はみんなPP用のセンタータップ付きトランスです。こういうのをA級で使っちゃって大丈夫なのかなぁ。A級の場合は結構な電流を流さないといけないので、磁気飽和もそうですがトランスの容量自体がちょっと心配です。電源トランスを出力トランスに使うって手もあるのですが・・・取りあえず、ST-62、ST-47あたりの大きめなやつで様子を見てみるか、あるいは、電力もったいないですけど抵抗負荷で実験してみるか・・・ですね。

 トランジスタも今回はA級ですので馬力のあるものを・・・ということで、部品箱を探索して見つけた日立の 2SB367 という立派なパワーゲルマTrを起用することにしました。コレクタ損失6.6Wもありますから、A級ドライブで0.5W程度であれば、ご老体でも無理なく頑張れるでしょう。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

_ ゲルマ屋本舗 [アルミ製の2N3055が出てきたので、2段直結A級アンプなど組んでみようと画策しています。 トランスは大きめのST−..]

_ 青木 [アルミの2N3055は大変貴重品ですね。初段・・・難しいなぁ。同国の士で固めるなら2N5551あたりでしょうがこれで..]

_ Mew [遅いツッコミですが、雪っこだ! 岩手の人ならみんな知ってるお酒です。これが出るともう冬だなあ、と思います。 正直もっ..]

_ 青木 [雪っ子美味いよね。ウチの近所だと、マトモな地濁り酒ってあんまし見かけないので、こういうの見かけると取りあえず持てるだ..]


2006年11月25日(土) お休みな土曜日。

_ たこ焼き。

今日のお昼ごはんは、たこ焼き。

たこ焼き器で、作っては食べ、作っては食べ。

焼きたて、出来立てはなんでも美味いものだけど、たこ焼きも出来たばかりのものを即食べると美味しいねぇ。

_ 炊き込みご飯。

今日は午後、家内が所用で夜まで外出なので、晩飯は私が炊き込みご飯を作っておくことに。それとお惣菜を少々。 私が作る炊き込みご飯(つってもただの普通の炊き込みご飯ですけどね)のレシピは、以下の通り。ちなみに、想定する食事量は晩飯大人2人、小学生1人分で、これプラスお惣菜(コロッケ、から揚げ、サラダぐらい)、味噌汁で腹一杯になるぐらいの目安。

  • お米:1.2合


  • お米はこの調理をはじめる一番最初に用意する。軽くといで、いつもの通りに普通のご飯を1.2合分作る分量の水を入れて、ほっておく。

  • 鶏もも肉:むねでも可。150gぐらい目安。でも適当でよい。今日は160gだったし120gで作った日もある。5mm四方ぐらいの大きさに適当に切る。面倒な日は1cm角ぐらいでも可。

  • 人参:大きいの1/3本ぐらい。これもまぁその日の気分の量で可だけど、少ないと出来上がりが寂しくなる。みじん切り。

  • ぶなしめじ:1パック。ええ、全部入れちゃいます。ウチはきのこ好きなので。

  • しいたけ:デカ目の2、3個。石突とって傘を平らになるように置いて、これを真っ二つにして、さらに真っ二つの切断方向に対して直角方向にスライス切り。

  • たけのこ:100gぐらいが目安だけど、今日は諸般の事情で220g投入。細かく四角く切るべきだけど、途中で面倒になって2cmぐらいの大きさで済ます。

  • あぶらあげ:1枚。軽く湯どおしして油抜いたものを、幅3mm長さ12mmぐらいに切る。


  • ここまでは取りあえずかなり適当でも大丈夫。肉たくさん食いたいときは鶏肉増やせばいいし、しいたけ山盛りにしたいときは、上記に追加でまるごと3個ぐらいいれちゃったり。
    しかし、以下の味付け材料は比較的きっちり入れないといけない。少なめにハズした場合はまだなんとかなる(食べるときに塩振るなど)が、多めにハズしてしまうとリカバリー不可能。個人的には味の濃いご飯は最悪なので、味付けには細心の注意を払う。


  • 醤油:大さじ1杯と気持ちプラスアルファ。

  • めんつゆ:大さじ1.5杯。

  • みりん:大さじ2杯。

  • お酒(食用酒でも日本酒でも):大さじ3杯。


  • これらを混ぜたものを、上の食材(当然切った後のもの)と一緒に混ぜ込んでおく。

  • 塩:適量(上の食材+味付け材の混ざったボールの上から、「ぱらぱらぱらぱら」と撒くような感じの量)。
 ここまで作ったら、はじめに用意したお米の中に、これら食材を入れる。はじめに米をといだのは、吸水時間を稼ぐためである。吸水時間はそれぞれ好みがあると思うけど、私の好みでは、30分から1時間ぐらい。上記食材の用意の所要時間がだいたい30分ぐらいなので、はじめに米をといておくとちょうどよい感じなのだ。

 余談だが、この吸水のプロセスを早めるために、なんとぬるま湯で米に水を張るなんて方法がどっかで紹介されていたが、私としては甚だ???だ。
美味しい米の炊き方はいろいろあるが、一番簡単ですごい効果があるなと私が感じている方法は、米をとぐときに、その米がはじめて出会う水の温度をなるべく低くし、冷たい水で炊き始めることだ。冷たい水で米をとぐと、美味しく炊き上がる。これは、関西で一人暮らししていたときに、何度も何度も米を炊くうちに気が付いたことだ。冬に炊いたご飯は美味しく感じ、夏に炊いたご飯はいまいちだって思うことが多いってことに気が付いた一人暮らし2年目の夏。はじめのうちは水道水の水質が季節で変わるのか? それとも夏と冬で味の感じ方も違うのかも? って思っていたりしたのだが、ためしに、夏に冷蔵庫で冷やした水で米をといで炊いてみたら激ウマだった。それ以来私は、米をとぐ水は冷たいに限ると思っている。吸水の時間が取れないからってぬるま湯を入れるぐらいであれば、吸水無しで、冷たい水でいきなり炊いてしまったほうが遥かに美味いだろう。

 話がそれてしまったが、これはそれるだけの価値のある雑談なので、ご容赦願いたい。

 とぎ終わって水までセットされた米の中に、上記食材+味付け材の混ざったものを、手で丁寧に、お米の上にのっけていく。ここでポイントは、食材と味付け材をよくまぜまぜしながら、まんべんなく均一に(特に)味付け材がお米の全範囲に分散するように心がけることである。一箇所に味付け材が集中してしまうと、その部分の米だけ異様に味が濃くなってしまう場合が稀にある。
 ここまで終わったら、あとは普通に炊くだけである。1時間もすれば出来上がり。

 書くとなにやらややこしいが、実際やってみるとこんな簡単で美味しいものは無いぐらい簡単である。食材準備が約30分ぐらい。あとは炊くだけだから、ほんと楽ちんである。


2006年11月26日(日) 午後はひとり気ままな休日。

_ サンスイ(橋本電気製)ST-48インピーダンス測定。

今日は午後から、家内と娘が所用で出かけたので、ひとり気ままにST-48のインピーダンス測定でもしてみよっかなっていうことになりました。

SEPP等の出力トランスが無いアンプであれば、繋がれるであろう負荷に比べてある程度出力インピーダンスを下げておけば負荷のインピーダンスはそれほど気にしないでも大丈夫です。この場合、定電圧駆動に近い動作となります。

ところが出力トランスがあると、どうなっちゃうのかな? ってのが今回ST-48のインピーダンス測定をしてみようと思い立ったことの発端です。

世間が真空管の出力変成器アンプが主流であった時代には、アンプの出力インピーダンスと、繋げるスピーカーのインピーダンスは合わせなければなりませんでした。アンプにも、4オームと8オームの2つの出力を持つものもありましたし、16オームや他のインピーダンスを持つものもありました。ところが半導体のOTLアンプが流行ってくると、アンプとスピーカーのインピーダンスマッチングってあまり気にされなくなりました。これは、半導体アンプはその出力インピーダンスをとても低くできるから、スピーカーのインピーダンスが多少変化しても定電圧で駆動できるようになったからです。ダンピングファクターという言葉が聞かれるようになったのも、半導体アンプからじゃないでしょうかね。だって、出力トランス付き真空管アンプでダンピングファクターなんて言ってみたところで、特定周波数で1.0、可聴周波数帯域内で見れば1未満である帯域も多そうじゃないですか。

そう考えると、ダンピングファクターって一体なんなんだ?

って疑問を高校生のころにアンプの自作をしていて思ったことがあります。過去にアキュフェーズのP-20というパワーアンプを使っていたことがあるのですが、このアンプには「ダンピングファクターコントロール」なんつうケッタイな機能が付いておりました。8オームに対して50、5、1 だっけかな。当時私は、FE-207のバックロードスピーカーを使っていたのですが、P-20のダンピングファクターはいつも1で聴いていました。当時半導体アンプの世界では、一般には高ダンピングファクターのほうがスピーカーに対する制動力が高く、音が良いとされており、シグマドライブというケンウッドのアンプで使われていた駆動方式ではダンピングファクターが一万オーバーなんてのもありました。

が、ウチのスピーカーシステムではP-20で比較する限り、どこをどう聴いても、50より1のほうが躍動感溢れる生き生きとした音が出てきたものです。

そんなわけでダンピングファクターは謎なファクターなのですが、それはそれで今日のところはおいといてですね、今回は出力トランスのインピーダンスって、一体なんのインピーダンスなのか? という点を自分なりに納得したくて実験してみることにしたのです。

_ 出力トランスのインピーダンスとはナニ?

例えばST-48であれば、一次側:二次側 = 600(CT付):4 or 8 オーム となっております。これは、一体なにをもってこの数値が規定されているのでしょうか。

 変成器というのはインピーダンス変換器でもありますから、インピーダンスが変換されるわけです。数日前の「かにの泡ぶく」でも、高周波トランスはインピーダンス変換によく使うなんてことを書きましたが、ってことは、オーディオ用の出力トランスであっても、ST-48であれば一次側を600オームのインピーダンスにしたとき、二次側が 4 or 8 オームでマッチングが取れるのであり、あるいは(また)、二次側の 8 オームのところに 8 オームの負荷を繋げた場合、一次側が 600 オームになるんだよ・・・と考えることができます。トランスの巻線自体が記載のインピーダンスを持つわけでは無いということです。これは重要なポイントです。
 なぜなら、ゲルマTrのSEPPアンプの場合、出力インピーダンスがかなり低い(十数オーム)ので、ちょっとアレですけど8オームのスピーカーから数百オームのヘッドフォンまで問題なく接続できますし、それによる周波数特性の波立ちもあまり心配要りません。
 ところがA級アンプをトランス出力で作ろうと思った場合、8オームのスピーカーも繋げられて150オームのヘッドフォンも繋げようと思った場合、同じ出力トランスにいきなり接続してしまうと負荷によりトランスの一次側のインピーダンスが変わってしまいます。さらに、トランスってインダクタですからコンデンサ以上に周波数依存性があるはずです。インピーダンスが変わるだけでなく、周波数特性もひょっとして大きく変わるんじゃ? 8オームのところに150オーム繋げちゃったらダンプが効かなくなって暴れるんじゃ? という懸念もあります。

インピーダンス特性
 つうわけで百聞は一見にしかず。実験実験さぁ実験・・・です。

 10Kオームの可変抵抗器を用意して、低周波発振器とオシロを繋いで測定してみました。波形から電圧をオシロ管面読みしているので、精度はそれなりですが測定結果をご紹介します。
 二次側(負荷側)のインピーダンスがミスマッチした場合、予想以上に特性が悪化するということがわかりました。これを見る限りでは、出力トランスの負荷インピーダンスは、規定の負荷を繋げないとまったく予期しない特性になってしまうってことがわかります。しかも今回は、負荷は純然たる抵抗負荷。実際のスピーカーやヘッドフォンであれば、多少の差あれど山有り谷有りなわけですから、状況はさらに複雑になります。

 うーむ、難しい。

 でもとても楽しい実験でした。

 ヘッドフォンを使う際には、ST-48の出力にST-62の二次側を繋げれば、120オームの出力を得ることができるって話がありますが、そんなことはじめちゃうと、それこそ一体なにやっているのかわからん状態になります。全く素人ってやつはなにを言い出すものか・・・>俺。

 まったく。

_ 念のためにやってみよう。

嫌な感じの回路



 一体なにが念のためなのか全く不明なのですが、ST-48 → ST-62 という二段攻撃で100オーム負荷を繋げてインピーダンス測定してみました。


インピーダンス特性-その2
 こんな不合理な、こんなそれこそケッタイな構成で回路を設計するなんてありえるわけないのですが、ついでにやってみました。 結果は、ちゃんと予想した通りにマッチング取れているっぽいですが、ところどころやっぱ歪が加算積算されてヘンなことが起きているようではあります。

 なんの役にも足しにもならない実験でした。

ふんぞり返ったST-62


2006年11月27日(月) Hex -> Bin -> Dec -> ??? ...

_ ビット計算山盛りな一日。

本業の画像処理関連案件のひとつが現在サンプル評価まっしぐら段階。

評価のためのリファレンスデータを作成しているのだけど、その作成されたリファレンスデータが本当に正しいのかどうかを検証するため、最終的にはバイナリエディタで開いて16進->2進に脳内変換してビット比較。小数点値は脳内ではわけがわからなくなるので、さらに10進に変換して正規化して桁あわせて小数点化。

うん。100100110001001110111100101100101100011 な一日であった。

_ しいたけ原木早くも出てきた。

しいたけ原木

11月24日に購入、その日の夜から水責めにしたしいたけ原木。今日の夜見てみたら、早くも出てきた。今朝は出てなかったのに。しいたけの生長って、出始めると早いんだよね。今週末には食えるか?

 このしいたけ原木、高知県の森下さんというかたが製造元なようで、付属のドキュメントには会社名などは一切なく、いきなり個人情報が記載されている。高知県で個人でやっていて、神奈川県のスーパーの店先に並んでいるなんてすごいなぁと思ってグーグルしてみたら、かなり有名なかたらしい。

 すごい。

 同じく個人で事業を営むものとして、俺も頑張らねばな。


2006年11月28日(火) 背筋に寒気が走るダイソーヘッドフォン。

_ 2SB22 / 2SD30 SEPPヘッドフォンアンプ専用ケース製作。

取りあえず画像のみです。あとでコメント追加します。

ええ、すごいです。「かにの泡ぶく」書いている場合ではありません。試聴しながら今日分の「かにの泡ぶく」書くつもりだったのですが、ケースに入れた2SB22 / 2SD30 SEPPヘッドフォンアンプ試聴はじめたら、全てのことがどうでもよくなってしまいましてですね、すっかり音楽に浸りたいモードになりました、はい。即座にそのほかの作業は全部後回しです。

ええ、未だにダイソー\210-ヘッドフォンで聴いてますが、それでも素晴らしい音楽が聴こえます。

_ 改めまして「2SB22 / 2SD30 SEPPヘッドフォンアンプ専用ケース製作」。

 本日午前中で、主な仕事は取りあえず一段落させて、午後から例のヘッドフォンアンプのケースを作ることにしました。

 ケースを作るってことは、その中に基板その他を実装するということでして、これはすなわち、現在試作中のヘッドフォンアンプが取りあえず試作ながらも実稼動レベルに格上げになるということを意味します。

大物部品達
 まずは、大物部品達を並べてケースをどの程度の大きさにすべきかざくっと現物合わせで検討します。

 左の写真の中の、左側は手持ちのハイグレードパーツ達。右側は通常の汎用品です。
 試作というのは実は大変に重要なエンジニアリング段階でして、その試作品の限界性能を知るために、パーツ類は本当は出来うる限りのハイグレード品を使うべきです。そのほうがより限界性能に近い性能を発揮できますからね。ですので当然ながら左側のパーツを採用したいところですが・・・

 しかしここでまた、持って産まれた貧乏性打算的発想が・・・

 というわけで、今回は、まぁ、汎用品での性能も知りたいし、俺自身が汎用品嗜好だし・・・ってことで、あっさり右側の汎用品達でアッセンブルすることにしました。ちなみに、左右の部品群で最も音質に影響を及ぼしそうなパーツは、音量調整用のVRですね。ハイグレード品に写っているVRは、四角いのがアルプスのRK27の2連VR(購入価格\840-)、丸いのが長年私が愛用している東京コスモスの2連VR(購入価格\2100-)です。対して、今回採用した汎用品は、ブランド不明(KSDというシールが貼ってある。菊新電気製か?)の2連VR(購入価格\315-)です。でも、汎用品の割には見た感じ(値段から考えると)かなりマトモな作りです。それなりに信頼できそうな感じ。

板金罫書き
 先日の「かにの泡ぶく」では、そのへんにあるアルミ板でケースを作ると書いたのですが、ちょうどよい大きさのアルミ板が無く、真鍮板で作ることにしました。フロントとリアの面は0.8mm厚、側面と底面は0.5mm厚で作ります。

 罫書きペンで真鍮板に罫書きます。本当は図面を起こすべきなのですが、まぁ、少しぐらいずれてもいいやってことで、現物合わせの脳内作図で製作です。穴を開けるところには、たとえ小さい穴でもポンチでマーキングをしっかりと。

穴あけ
穴あけです。こういう工作をするときって、いつもは近所の工作室を借りて行うのですが、今日のような小物のときは自分の部屋でやっちゃいます。けど、板金加工って木工と違って切り屑がやっかいで、ほんの小さな切り屑でも足に刺さったりしていやなものです。というわけで、写真のように段ボールの箱のなかに簡易作業ベンチを用意して、このなかで穴あけします。

万力で板金角折
 穴あけしたあとに板金を金属ハサミで切り出して、万力を使って「のりしろ」になる部分の角折をします。金槌で叩いてきちんと直角を出すことがポイントです。でも、叩きすぎないように。真鍮は延びますから、あまり叩いちゃうと寸法が狂ってしまいます。

真鍮ケース完成
 真鍮は半田付けできますので、半田で角面を「のりづけ」して組み立てちゃいます。が、半田で付ける場合、120W以上のコテが無いと歯が立ちませんし、かなり大量の半田を使いますのであまりお勧めは出来ません。というか、こんな方法でケースを自作すること自体、全くお勧めできませんのでケース自作デフォのかた、もしくは正気でない酔狂なかた以外はアルミシャーシを購入されるか、ホームセンターで適当なアルミ製弁当箱等を購入されることを強くお勧めします。
 私がはじめて半田付けした小学生のころ。「鉛の蒸気は有害だから吸わないように」なんて話をどっかで聞きました。秋葉原のパーツ屋のあんちゃんが教えてくれたんだっけかな? でも当時とにかく電子工作に夢中だった私。『鉛の蒸気って目に見えるのか?』なんつう疑問を抱きながらもそんなこと全く気にせず顔面直下で半田付けに勤しむ毎日。それからかれこれ30年。一度も鉛の蒸気なんて気にしたことありませんから、すでに相当量吸引しているでしょうね。今のところ頭はまだイカレテいないようですが、今後じわじわ出てくるんでしょうか。いや、自分が気が付いていないだけで、すでに相当キているのかもしれません。

 もうかれこれ30年間も使い続けている鉛半田ですので、個人的には全く気にしていないのですが(半田のカス等もゴミ箱に捨てずに、可能な限り集めてずーっと保管してある)、「パパまたクサいのやってるの〜?」などと娘に言われると、こいつの将来考えたらウチも鉛フリー化したほうがいいのかなぁ・・・なんて、ちょっとだけ思ってしまう板金工作作業です。

 しかしこういう真鍮でのケース作り・・・とても懐かしいです。かれこれ20年以上前でしょうか。その当時は0.3mmの真鍮板を使って、UHF帯の空洞共振器(キャビティーですね)を作って、発振回路の実験をしていたものです。マトモな測定器はテスターぐらいしか持っていなかったあの頃。私はオリジナルのJO1コールを持っているのですが、UHF帯の自作送信機は結局実験レベルまでで、第三者と通信することは無かったなぁ。今は、50MHz/A3の自作送信機で細々と局免を維持継続していると言った状況です。こちら方面も事情が許せば復活したいところです。

アンプ回路実装完了
 すでに先日実装完了していた基板部と、大物部品をケースに実装してヘッドフォンアンプ(試作評価版)完成です。最終的には上部も真鍮板で蓋してしまうつもりなので、電源の引き出しをどうしようか悩みました。DCジャックを付けるまでもないですし、かといって、ケーブル引き出しってのもなんとなくいまいち。("取りあえず"ばかりですが)取りあえずってことで、貫通端子で接続することにしました。こういう表に思いっきり露出する部分に貫通端子というのは短絡の可能性があるので禁じ手なのですが、今回は私しか使わないものなので、Own RiskってことでOKとしました。でも短絡には超注意であります。なんせ電源部ですからね。プラスマイナスの接続ミスも、ゲルマTr即昇天に繋がりますので厳禁です。整流用ダイオードでも入れようかって思ったのですが、少しも電源電圧を無駄にしたくないので、電源接続要注意ってことでここはひとつ。

MJQ試聴
 ダイソー\210-ヘッドフォンに繋げて早速MJQのラストコンサートを試聴してみます。プレーヤーは、パナソニックのA7です。


 ダイソーで4本100円の単三アルカリ電池を8本装填し、念のためにテスターで全電流をモニタしながらアンプに通電します。『あれっ?』なんの音もしません。かすかに「しー」って感じの内部ノイズが聴こえるかと思ったのですが全くの無音。でも、電流は想定されるとおりの量が流れているので動作しているようです。プレーヤーの再生ボタンを押し、アンプのボリュームを少しずつ上げていきます。

 ・・・・

 またしてもダイソー\210-ヘッドフォンで背筋に寒気が走る私です(決して誇張でなしに)。

 透き通ったミルト・ジャクソンのヴァイブの音が脳内の真ん中やや右から響き渡ります。その音は、無限の宇宙の彼方から、真空で無音の世界をエーテル伝導でやってきたかのようなまさに透き通った音です。

 素晴らしい。

 一時の試聴のつもりが、突っ立ったまましばし聴き惚れてしまう。実稼動ベースの試作のつもりでありあわせの材料で作ったケースに入れてでっち上げたヘッドフォンアンプですが、なんだかこれでいいじゃないのって思っちゃいそうな鮮烈な音です。

 DVD-A7にはヘッドフォン端子が付いてます。CDプレーヤー(いや、ほんとはDVDプレーヤーなのですが)のヘッドフォン端子の出力がどれほど気合入っているのか謎ではあるのですが、とは言っても発売当時の標準価格12万円のプレーヤーです。自作アンプのリファレンスとするにはまずは御の字でしょう。

 で、今回のヘッドフォンアンプとDVD-A7のヘッドフォン端子で同じCDを聴き比べてみます。

 好みは本当に十人十色なのでなんとも言いがたいし、私が良い音と感じる音が世間一般に言われる良い音とは多分合致しないと思いますのでなんの参考にもしないほうがよいと思うのですが、一度自作ヘッドフォンアンプの音を聴いてしまったら、あえてDVD-A7のヘッドフォン端子からの音を聴く気にはなれません。ダイソーヘッドフォンでもそれほどの差を感じるほど、自作ヘッドフォンアンプの音のほうが鮮烈です。
 ではどう鮮烈なのか、言葉で伝えるのは難しいのですが、「音に元気がある」「音が生き生きとしている」。もう少し砕いて形容しますと、音の切れというか、立ち上がりがよい。あの2SB22/D30の外観からは想像もできないパワフルな音です。例えば三味線のCDを再生してみますと、三味線の弦がはじかれたその雰囲気がそのまま伝わってくる感じです。また、クラッシックオルゴールを生録したCDを再生してみますと、オルゴールの盤が櫛の歯をはじくその感じがまさに目の前で鳴っている感じにとても近いのです。

 比してDVD-A7のヘッドフォン端子の音は、おしなべて大人しく、奥まって聴こえます。こう、押しが弱いというか、NFBめちゃくちゃかかった優等生だけどどこも目立たない音というかなんというか。万人向けに音を作らねばならないメーカーチューニングを考えれば、これもまぁ理解できる方向ではありますが、なんというかこう、お茶で言えば出し殻を飲まされているような印象です。

 むちゃくちゃ酷いこと言ってますが、素人の戯言なのでどうかお気を悪くされないでくださいね>お気を悪くされそうなみなさま。

 そう。私はどっちかって言えばゲテモノ好きですから。山に入ってそのへんに生えている草を引っこ抜いてきて煮込んだ、アクまみれの鍋をつつきながら『これぞ大自然の味だ』なんて言って喜んでいるようなヤツですからね。私の言うことなんざ、素人の戯言以下。どうかお気にされませんよう・・・鉛蒸気で脳味噌イかれてますし。

動作状態観察
 前々からヘッドフォンアンプの実使用時の出力ってどの程度のものか調べてみたいと思っていたので、先日買ってきた\3,980-のDVD(CD)プレーヤーに自作アンプを繋げて、ヘッドフォン出力にオシロのプローブ立てていろんな音楽をいろんな音量で聴いてみます。
 音楽のジャンルによらず全般的に以下のような感じでした。

BGM的な音量で聴く                 :0.1      [Vp-p]
普通にメインで聴く                :0.2      [Vp-p]
クラッシックを気合入れて真剣に聴く:0.6〜0.8 [Vp-p]

 ダイソーヘッドフォンは32オームですから、それぞれを実効出力値に変換しますと:
 11月29日10時追記:実効出力値計算間違ってました。ごめんなさい。今朝読み返していて気が付いた。p-pだから、正弦波換算の実行出力電圧としては、x0.5/1.414 しないといけないんでした。

BGM的な音量で聴く                 :  0.3        [mW]
普通にメインで聴く                :  1.25       [mW]
クラッシックを気合入れて真剣に聴く: 11.25〜20.0 [mW]

11月29日10時訂正。
BGM的な音量で聴く                 :  0.039     [mW]
普通にメインで聴く                :  0.156     [mW]
クラッシックを気合入れて真剣に聴く:  1.4〜2.5  [mW]
 ちなみにですね、上の「クラッシックを気合入れて真剣に聴く」のピークレベルは、相当かなりウルサイ音量で、いくらなんでもここまで音量上げないだろうっていう限度の音量です。これをもってしても最大20mW あればOKってことですね。ダイソーヘッドフォンは 98dB / mW 、今回のメインターゲットであるAKGのK501は 94dB / mW なので、-4dB。それを勘案しても、常用爆音再生まで想定しても 32mW 出せればOKってことになります。
取り消し線部、11月29日10時訂正。
 ちなみにですね、上の「クラッシックを気合入れて真剣に聴く」のピークレベルは、相当かなりウルサイ音量で、いくらなんでもここまで音量上げないだろうっていう限度の音量です。これをもってしても最大5mW もあれば充分ってことですね。ダイソーヘッドフォンは 98dB / mW 、今回のメインターゲットであるAKGのK501は 94dB / mW なので、-4dB。それを勘案しても、常用爆音再生まで想定しても 8mW 出せればOKってことになります。

 そんなもんなんだ。こんなにも微々たるパワーなんだ。これは新しい発見。

 以前スピーカー用のオーディオアンプを自作していたころにも同様の疑問を持って自作のハイインピーダンスの交流電圧計測定したのですが、そのときにも全く同様の印象を持ったことを覚えています。そのときは、テクニクスの10F10を使った自作スピーカーエンクロージャーで再生してみたのですが、100mW もあれば通常の鑑賞レベルには充分、500mW でかなりの音量でした。メーカー製のアンプって、なんで 100W なんつう莫大なパワーなのだ? って、思ったものでした。もちろんそれには瞬間耐入力や、インパルス応答特性などの所謂「余力」としてのとても重要な要素があるのですが。

    以下、11月29日10時追記:

     あまりにも計算されたパワーが微弱すぎな気がするので、過去の経験からこの数値を検証してみることにしました。
     以前、10F10で実用時の実効パワー測定したときの私の部屋は四畳半。スピーカーから耳までの位置はせいぜい1.5mあるかないかでしょう。計算が面倒なので、1.4mとします。
     10F10の軸上音圧レベルは、1mの距離の1W入力で確か 92dB。当時、普通に聴く分には100mW程度という結果でしたので、100mW入力で1.4m位置の音圧レベルは:

     92 - 0.7 - 10 = 81.3 [dB]

    となります。
     今回、ダイソーヘッドフォンで、0.156 mW入力で普通に聴く程度の音量ということですから、このときの音圧レベルを求めます。ダイソーヘッドフォンは、98dB / mW ですので:

     98 - 8 = 90 [dB]

     あれ? 全然合わない。そうか、ダイソーヘッドフォンの測定はオシロの管面から本当のピークを読み取っていて、それを正弦波の尖頭値としちゃったから過大評価されているのか。実際の音楽信号は正弦波ほど連続したパワーレベルを持っていないのです。
     オシロの波形から、えいやっ! で、ピークと実効値の比を 8 としてみます。ちなみに正弦波の場合は 2.8 です。
     改めて計算。

     98 - 17 = 81 [dB] ぉおおほぼぴったりだ!

     って、つじつま合わせているだけじゃないのか? というツッコミをもらいそうな論理展開ですが、これについてはまた後日、実効パワーをなんとか測定する方法を考えて、追試したいと思います。
     でもマジメな話、今回の推論は結構いい線行っていると思いますよ。下のオシロの管面見ても、ピークって本当に突出していますよね。このピーク部分を読んでヘッドフォン使用時のヘッドフォン入力パワー計算しちゃったのがそもそもの間違いですかね。

     そうか。1KHzぐらいの正弦波を入れて聴いてみるって手はありますね。

    以上、11月29日10時追記:

オケフォルティシモ状態
 見難いですが、オシロ管面 0.1 [V/div] で、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番の第三楽章、ピアノソロで入った後、オーケストラが一斉に追従する盛り上がりの箇所の一部の波形。相当な音量ですでにダイソー\210-ヘッドフォンは物理的限界が見え始めるぐらいの負荷だけど、これでもピークtoピークで 0.8V です。

 ほんとはこのあと周波数特性や歪率、残留ノイズ量(どうせ我が家では測定限界値以下だろうけど)などを測ろうかって思ったいたのですが、このアンプで音楽聴いていたらもう、そんな細かいことはどうでもよくなって、今日はもう、このあと晩飯食べた後、寝るまで音楽タイムとすることにしました。

 まだまだ音は荒削りですが、今日の時点ではまずは満足。早くK501も開梱してエージング終わらせなければ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ kimux [そっ、そんなにいい音で鳴るんですか?!わくわく! ]

_ 青木 [まだまだ荒削りですが、現状まずまず満足できる音です。 肉はレア、パスタは固め、刺身はマグロよりもサバが好きっていう好..]


2006年11月29日(水)  

_

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

_ ゲルマ屋本舗 [正真正銘の2SB22を保護してるけど、画像付きツツコミは出来ないのね。orz ]

_ 青木 [画像付きツッコミはできないのです。ごめんなさい。でも、その画像ぜひ欲しいので、メールで送ってもらえるととても嬉しいで..]

_ ゲルマ屋本舗 [過日お取り引きいただいた際のメルアドで良いですか? ]

_ 青木 [はい。OKです。 ]

_ ゲルマ屋本舗 [お送りしました。(^^)/ ]

_ 青木 [ありがとうございます! ]


2006年11月30日(木) すったもんだで楽しい試行錯誤な一日。

_ ヘッドフォンアンプその後。

チューニング風景

先日自作ケースに納めた2SB22/2SD30 SEPPヘッドフォンアンプ。これでしばらくは落ち着いて聴けるかと思ったのですが全くそうもいかず。

 ダイソー出身のヘッドフォンでいい感じで聴いていますと、いろいろとこう気になる点が出てくるわけです。本当に些細な、細かいことなのですけどね、しかし、どんなに細かいことでも一回気になりだすとたまらなく気になる。それは音の立下りだったり、オーケストラの演奏が終わって指揮者が「ぴたっ」とタクトを止めたときの余韻の空気感だったり、ギレリスのここの部分のピアノタッチはもっと乱暴なはずだ! という雰囲気だったり。
 やっぱNFBかけすぎかなぁ・・・2SK30Aと2SK170のカップリングインピーダンスもう少し上げないとだめかなぁ・・・などなど。気になりだした項目について、解決できるかもしれないアプローチがちょっとでも見えちゃうと、もう、現状の音をこのまま聴き続ける気にもなれずに。
 というわけで、ケースから出しては部品定数かえてまた入れて・・・また聴いては部品定数変えて・・・また戻してみたり・・・と、もう、何度基板を出し入れしたかわかりません。しかも今回のものは半田こそちょん付けですが仮設じゃないのでそれなりに手間です。

 ケース入れる前に試聴してみればいいじゃん・・・とも思うのですが、これがですね、全く基板に手をつけないでも、ケースに入れると音が変わるんです。当然オシロ程度の測定器にはこの変化は出てきません。だから、ケースに入れて聴いてみないといけないのです。今回はかなり基礎実験した甲斐もあって、ケースに入れたほうが音は良い方向に転ぶのでまだよいのですが(これが実装設計ミスるとケースに入れると動作がヘンになったりすることありなんです。特に高周波では)。

 いろいろ弄り回していたら突然片chのみパワーが出なくなっちゃって、『げ〜〜〜っ、ゲルマTr昇天したぁ』って思って必死こいて石交換してみたら、やっぱパワー出ない。良く良く見て見たら測定用のダミーロードの抵抗値間違っていたりなんてアホなミスしちゃったり、メモった測定値がなんの測定値かわからなくなっちゃったり・・・いろいろやっていると、ときとして混乱状態に陥りますな。
 一旦はNon NFBにして、ワイルドな音にしてみました。これはこれで本当に情感豊かな音になります。すごくいいんです。ボーカルの声など、ツバが飛んできそうなリアル感です。でも、ピアノソロでフォルテ以上の高い音で歪がやっぱ気になりますし、聴いていて『あれっ?』って思っちゃうところもちらほら。
 NFB量やかけかた自体もいろいろ変えてみたりして、結局さきほどの午後10時すぎ、なんとか満足できる設定を見出しました。

 結果、約6dBの軽いNFBをかけることにしました。NFBくさい音にならないよう充分注意しながら、気になる歪が気にならない程度に軽減されるギリギリ少ない量を試聴しながら追い込むという極めて面倒くさい作業の結果です。

 今、その音を聴きながらキーを叩いているのですが、いや〜、自画自賛になっちゃうのですが、今度こそ本当にしばらくはこのまま聴いていられそうな性能になったのではないかと思います。
 先日ケースに入れたときに、デベロッパバージョンであることを明記して回路図をご紹介しようかとも思ったのですが、紹介しないでよかったです。
 今日のところも、ご紹介は控えておこうと思います。
 もう少し聴きこんで、これで本当に問題ないのか? 安定性は大丈夫なのか? 性能の再現性はどうなのか? 等々の検討を行ってからご紹介したいと思います。

 今日は音楽没頭モードにならずにちゃんと、基本特性、測定しました。
 全く問題ない数値が出ています。これもまた後日まとめてご紹介しますね。

_ 試聴のこころ。

今回のヘッドフォンアンプに限らないのですが、私が自作オーディオアンプの試聴をする際、どんなふうに試聴しているのかを書いてみたいと思います。

まずは、『自然な音がするかどうか』が最重要です。ウソくさい音、人工的な音、いかにもHiFiくさい音・・・そんな音が出たら、そのアンプは即分解です。

『自然な音』というのは、例えば人間の声が人間の声っぽく、ピアノはピアノっぽく、チェロはチェロっぽくってことなのですが・・・当たり前だろそんなのって突っ込まれそうですね ^^) ですから、音楽もジャンルに関わらず、いろんなものを聴きますし、街中の生録や山の中の滝を生録したようなCDも聴きます。

試聴時のソースは今ではCDしかありませんが、再生するCDも、昔アナログ(LP)でよく聴いたマスターが、CDで再度焼かれたものをよく聴きます。ということは、アナログLPで聴いたときの遠い昔の印象をリファレンスとしているのかもしれないのですが、すでにアナログ再生環境は無いので聴き比べることはできません。昔の記憶ほど(客観性においては)アテにならないものはありませんから、リファレンスとは到底言えないと思います。でも、過去に別の手段で聴いたことのある音で試聴するということは、CDでしか聴いたことのない音をCDで聴いてあれこれ思うよりは、多少はマシかなって思います。

あとは、音量や周波数で音像に変化が無いかも重要ですね。大きな音で鳴らすとそこそこ聴こえるけれど、音量を絞ると急に分解能が低下する再生システムはイヤですよね。あと、音量は変えないでも、ひとつの演奏中の録音レベル・・・すなわちピアニッシモやフォルティッシモってことですね・・・で楽器が遠くに感じられたり近くに感じられたり、距離感が移動するのも最悪です。

ま、こんなのどれも当たり前といえば当たり前なことなのですが、当たり前なことを当たり前に実現することが、結構難しかったりするのです。

だからこそ楽しいのですけどね。

それにしてもダイソーのヘッドフォン、かなり使えますね。これが\210-(税込)なんですから、ヘッドフォンオーディオ入門としては、まさに最強のアイテムじゃないでしょうか。

はじめのうちは、これでアンプのチューニングを続けるってのもどうしたものかと思い、ダイナミックオーディオで散々試聴しまくってAKGのK501を買ったのですが、未だにK501は未開封状態。ダイソーヘッドフォンでも違いがわかるってことは、ダイソーヘッドフォンもなかなか音良いってことなのでしょうね。

これでいけるところまで行って、K501に切り替えたいなと思っている今宵でした。

_ 備忘録:正弦波の五月蝿さ。

ダイソーヘッドフォンに正弦波入力してどのぐらいのパワーでどう感じるかのテスト。

1KHzの正弦波をオシレータで入力。

こんぐらいが常用パワーかなと思える音量:0.2 [Vp-p] これはうるさいもう辞めたいと思える音量:0.4 [Vp-p] 何の恨みがあるんだこれ拷問と思える音量:0.5 [Vp-p]
 正弦波ばっか聞き続けて気が狂うかと思った。
 あとで実効パワーに変換して一昨日の結果と比較してみたい。


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6. ■小保方博士の言い分
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