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かにの泡ぶく


2013-02-10 三寒四温。

_ 観音崎はどのぐらい暖かいのか?(16時10分記)

先日1月12日(土)、ヒナカマキリの存在確認&卵のうゲットのために訪れた観音崎。ヒナカマキリの生息域は逗子〜円海山あたりが北限なのけ? ということから、横浜川崎あたりはヒナカマキリにとっては微妙に寒い地域になってしまっていて住みにくく、温暖な観音崎あたりで悠々自適な暮らしをしているのだろう・・・なんて思ってもみたのですが、『それじゃぁ、具体的に観音崎はどのぐらい暖かいのよ?』という疑問を抱き、実際に自分で温度を測定してみました。

サーモクロンというボタン電池みたいな温度センサーを、観音崎の3ヶ所にこっそり仕掛けて10分間隔で温度を記録します。1月24日(木)お昼ごろに仕掛けて、2月7日(木)お昼前に回収しました。

設置場所は以下の通り。

1) ヒナカマキリの卵のうを発見した落ち葉床の落ち葉の中
2) 1)のすぐ近くの、木の枝(地表から1.5mぐらいのところ)
3) 戦没船員の碑の前にある木の枝(地表から1.5mぐらいのところ)
1)は、落ち葉の裏に産み付けられたヒナカマキリの卵のうは、どんな温度環境に居るのかを知るための測定。
2)は、樹皮等に産み付けられたヒナカマキリの卵のうは、どんな温度環境に居るのかを知るための測定。
3)は、見晴らしと風通しが良好な場所なので、観音崎付近の代表的な温度環境を知るための測定。

です。


  

上のグラフが全期間の測定結果。グラフのサムネイルをクリックすると、デカいグラフを表示します。横浜気象台と、三浦アメダス、横浜市港北区内にある自宅(マンション10階)の南側、北側ベランダでそれぞれ測定した温度データも、合わせてプロットしております。

左側が10分間隔サンプリングのRawデータですが、ぐちゃぐちゃでちょっと見にくいので、これを3時間平均したものが、右のグラフです。

特徴的な期間を抽出して、別グラフにしてみました。2月6日は、横浜界隈でも午前中に降雪があり、日中の気温上昇がほとんど無かった日です。

  

ざっと見てみたところの所感:

  • 落ち葉床(観音崎林床)の温度変化は非常に少なく、実に優しい感じ。
  • 観音崎の林と戦没船員碑前では、林内のほうが温度変化は少ない。
  • とはいえ観音崎の気温は全般的に変化が少なく、日中最高温度はアメダスほど上がらないが、最低気温もアメダスほど下がらない。
  • 三浦アメダスは急に寒いときがあるものの、全般的に横浜測候所よりは少し暖かめな感じ。
  • 自宅ベランダの北側と南側であんなに気温が違うものとは驚いた。
  • 自宅ベランダ北側は、ほぼ、横浜測候所と同じ程度の温度を示しているようだ。

僅か2週間弱の測定では何とも言いにくいのですが・・・改めて見てみると、観音崎と言えども、横浜あたりと比べて特別に温暖というわけでもなさそうなデータではないのけ? って、感じでは、あります。

ヒナカマキリの生息域の北限はどうも三浦〜横浜あたりっぽいという話は聞くのですが(しかし皇居や東京都の目黒自然教育園、千葉県木更津市にもスポット的に居るらしい)、これが、暖地性種ゆえの気温のためなのかどうなのか・・・という点については、他にも要因がありそうな感じではあります。

気温はもちろん関係あるのでしょうが、CiNii論文 - 日本産ヒナカマキリについて(国立科学博物館動物研究部 山崎 柄根 氏) で触れられている通り、それに加えて、その生息環境(常緑広葉樹林や、林床の腐葉土層の豊さ等々・・・)も大きく影響しているように思います。

今回、土壌内の生物を調べてみようと、温度測定した落ち葉床付近の土壌を採取してきたのですが、それはもう本当に豊かに潤ったという表現がぴったりの、腐葉土層なんです。何年も、何十年もかけて降り積もった落ち葉がそのまま自然界の微生物たちに分解されて、土になっているんです。

こういう、真の自然環境の下、ヒナカマキリたちは悠々自適に生活しているのかもしれません。

_ 味美食堂再訪。(16時20分記)

1月12日(土)にはじめて入って大変に気に入りました味美食堂。温度計を仕掛けた1月24日(木)と、2月7日(木)にも続けて再訪し、結果ランチタイムの定食三種を見事コンプしました!(ごめんなさいコンプは勘違いでした!) 残すはあと、地タコ定食のみとなりました!

今のところ食べた定食三種(アジフライ定食、穴子天定食、アジ刺身定食)はハズれ全く無しですね。どれも実に美味い。穴子天のサクサクでジューシー具合なんか絶品だし、アジの刺身もフレッシュで肉厚で本当に美味い。また、御味噌汁のわかめがこれまた本当に美味いんです。このわかめ、走水で採れるわかめなのかなぁ。道中歩いていると、わかめを干している光景をよく見かけます。


2013-02-14 貧しい国、日本。

_ 福島県での若年層甲状腺検査結果に思う。(11時35分記)

日経新聞より。

「新たに2人が甲状腺がん 福島の18歳以下」http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1302R_T10C13A2CR0000/ 2013/2/13 13:01

 福島県立医大の鈴木真一教授は「甲状腺がんは最短で4〜5年で発見というのがチェルノブイリの知見。今の調査はもともとあった甲状腺がんを把握している」と述べ、同原発事故による放射線の影響を否定した。
 3人のほかに7人ががんの疑いがあるとして、県立医大が検査を続けている。甲状腺検査は震災当時18歳以下が対象。2011年度に1次検査を約3万8千人を対象に実施した。

実に腹立たしい。嘘ばっかほざいてるんじゃねぇぞ! って、卓袱台ひっくり返したい。

チェルノブイリ原発事故で甲状腺がんが増え始めたのは確かに4〜5年後だが、事故翌年にはもう有意に罹患者数は増加しているということは、過去に発表されている調査資料を見ればすぐわかること。Googleで検索したってすぐ出てくる。

「4〜5年後に急激に増加」が、いつの間にか「最短で4〜5年で発見」と改竄され、だから「福島第一原発の影響とは考えられない」と真顔で言っている連中は今すぐ切腹して世間に詫びろ。俺は人間として、そいつらを一生許さない。

さらに言うならば、3万8千人を調べて10人に甲状腺がんの疑いあり。0.026%。

こないだ「流行流行」と騒いでいた風疹は、東京都人口1300万人に対して罹患者 672人。0.0052%。

なにが風疹が流行っているだ。ふざけるな。だったら、福島県は甲状腺がんが大流行しているってもっとちゃんと報道するべき。

しかも、この福島県の甲状腺がんの疑いがある人が、放射線被曝の影響でなくもとからがんだったとするならば、ほぼ同じ比率で東京都でも甲状腺がんの疑いがある人が居るってことになる。

1300万人 x 0.026% = 3380人。風疹どころの騒ぎでは無い。

・・・・・

甲状腺がんに罹患されたかた、その親御さんの心情を思うと、ほんとうにかける言葉が見つからない。

なんにもしていない。なんの罪もあるわけないお子さんが、甲状腺がんに罹って綺麗な身体にメスを入れなければならない。

考えただけで涙が出てくる。

因果応報があるのなら、これから先の人生、楽しいことばかりであってほしい。生きててよかったと心の底から思える人生を送って欲しい。

私は、せめて、そう、願いたい。

_ 甲状腺がんの年齢別罹患率。(11時45分記)

このサイトで検索できる。http://ganjoho.jp/pro/statistics/gdball.html

これを見ると、若年層での罹患率は、10万人に1人居るか居ないか程度であることがわかる。

一方、今回実施された福島県での甲状腺検査では、3万8千人で、10人が甲状腺がんの疑い。10万人に換算すれば、26人だ。

これを「有意な上昇ではない」と言い切る非科学。

日本はなんて貧しい国になってしまったのだろう。せめて、国民、市民レベルでは、心を忘れず、繋がっていきたい。


_ 【備忘録】チェルノブイリ原発事故で甲状腺がんに罹患した若年層の予後。(14時31分記)

若年性の甲状腺がんは、滅多に転移は確認されないものですが、チェルノブイリで確認された被曝による甲状腺がんでは、肺転移が頻繁にみられるのが大きな特徴とされています。

ただ、それでも幸いなことに予後は良好で、ほとんどの人が再発せず、治癒したとされています。

以下の資料が、参考になるかもしれません。
http://plusi.info/wp-content/uploads/2011/08/Vol.28.pdf

また、こちらのブログでは、チェルノブイリ事故後の追跡調査についての論文を取り上げています。
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2012-08-23

ブログより一部引用します。

甲状腺の部分切除で治療された、放射線誘発性の小児甲状腺乳頭癌は、2年程度の短期間で、再発の事例が少なからず認められ、再手術が必要となったが、甲状腺の全摘出と放射性ヨードの治療を施行すると、15年間という長期間の再発率を、ゼロにすることが可能であった。

再手術の件については、ブログでも言及されていますが、当時のソ連の手術レベルに疑問があるとしており、日本基準で手術すれば大半は再手術は不要であったのではないかと、私も考えています。


2013-02-16 北風強し。

_ ロシアへの隕石落下。(16時35分記)

今日の夜明け前、地球のほんのすぐそばを小惑星が通過するというので少し気にしてはいたのですが、昨日ロシアへ落下した隕石。すごいですねあれ。

youtubeを探せば多くの動画を見ることができますが、特に、街中で音付きで撮影された映像にはまさに度肝を抜かれます。

NASAの発表によれば、大気圏突入後の隕石の速度(対地速度)は、秒速17.8Km。マッハ52という超超超音速です。ソニックウェーブの破壊力はすさまじく、青天に漂う痕を撮影している動画には、まさに突然に、静寂を破る衝撃音と砕け散る窓ガラス、ひしゃげた窓枠、けたたましく鳴り響く車の防犯アラーム音が収録されています。

今まで、隕石と言えば「滅多に地上にまでは落ちてこない」ものと思っていましたし、万一落ちてきたとしても、よっぽど巨大でない限りは、隕石被害は落下地点周辺での物理的破壊しか考えておりませんでしたが、この動画を見ると、上空通過しただけで街がかなりの被害を受けることがよくわかります。

これ、東京上空に突入されたら、落下地点が東京湾だったとしても丸の内あたりはガラスの雨が降ることになるんじゃないですかね。

恐ろしいことです。

しかしながら、これとて自然現象。はむかうことはできませんから、起きることを覚悟して生活していくしかないですね。

地上に到達した隕石の「燃えカス」は10トンだったということですので、これがもしも原発に直撃しようものなら、大変なことになりますね。地上に来るまでにかなり減速しているでしょうが、10トンの超音速物体が原発建屋を直撃したら、スクラムする暇もなく圧力容器変形してまさに大惨事になるのではないでしょうか。

原発でないにしても、例えば六ヶ所村の高レベル処理施設直撃等々・・・

今まで、隕石が落ちてくるなんてことは想定しないでよいという考え方でしたが、実際今回落ちましたからね。今後落ちちゃったら「仕方ないね」で済まされることではありません。

火力発電所に直撃なら、一時的に火の海になるかもしれませんが、事態は人間が生活する上での時間軸で収束可能だと思います。

はてさて、今後、どうしてゆくのでしょう・・・ね。


2013-02-22 あれからもうすぐ2年・・・

_ 今頃になってようやくぽろぽろと・・・(15時05分記)

2011年3月12日の東電プレス発表 「福島第一原子力発電所の現状について【午前7時50分時点】」 を見て以来、ずーっと疑問に思っていて、ずーっと自分なりに考察していて、そのうちほとぼりが冷めたころに、きっとさらりと報道するんだろうなぁ・・・と、思っていたことが、ようやく報道されはじめました。

2011年10月6日に、ここ かにの泡ぶく でも、一旦私の考察をまとめています。(福島第一原発の3月12日の放射線量推移について)

なお、以下の画面キャプチャの、オリジナルURLは、http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130222-OYT1T00573.htm?from=twです。


_ 緑の党、参院選チャレンジ!(15時30分記)

いよいよ日本でも緑の党が立ち上がりました。2013年参院選で議席獲得を目指します。

さぁ、面白くなってきましたね!

緑の党


2013-02-25 居座る寒波。

_ 三寒四寒?(16時05分記)

2月も25日だというのに、なんだか寒い毎日です。今週水曜日ぐらいから、暖かくなるという話ですが、我が仕事部屋には、一足先に春がやってきているところがあります。

この写真は、先日2/10に観音崎にヒナカマキリに関連した調査に行った際に、採取してきた観音崎の土です。(観音崎はどのぐらい暖かいのか?

ちょうど、ヒナカマキリの卵のうが見つかったあたりの、落ち葉床から少々お借りしてきました。

ヒナカマキリは、地上性のカマキリで、卵のうから産まれた幼虫は1mmにも満たないごく小さい大きさ。こんな小さい幼虫が、産まれて直後いったいなにを食べているのか調べるために、産まれて直後に生活を開始する土壌環境を、調べてみようと思って小瓶に採取してきました。

卵のうは孵化されると困るので、屋外の日の当たらない場所においてあるのですが、この採取土壌は、私の仕事部屋においてあります。真冬でも昼間は暖房を入れない我が仕事部屋とはいえ、窓を閉めれば屋外よりは幾分暖かくなります。15時現在で、室温14.2度。屋外+6度ぐらいな感じでしょうか。

というわけで、おそらく、一足先に春が来たと勘違いしたのでしょう。小瓶の中は、もう春です ^^)

なにかの種が発芽して新芽が出ていたり、よ〜〜〜くみると、落ち葉の裏で小さいトビムシのようなもの、土の上でダニみたいな虫? 線虫のようなものが、たくさん動いています。

こういう、豊かで潤った土壌、生物層の中で、産まれたばかりのヒナカマキリの幼虫たちは、思い思いに食べられるものを見つけては、捕食しているのでしょう。

当初、自分で土を用意して、そこに、この観音崎土壌から分離した微小生物を移し替えて、新規にヒナカマキリ幼虫の生育環境を整えようかと思っていたのですが、この豊潤な生物層を見てしまうと、そんな簡単なものではどうもダメそうです。

もう一度観音崎に行って、もう少し土壌をお借りしてこようかと、思案中です。もうね、変な小細工しないで、この土壌のまま、育てたほうがよさそうな感じです。


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