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かにの泡ぶく


2011-10-03 花鳥風月も過去のこと?

_ 初静電気。(21時02分記)

今シーズン初の静電気電撃ショックを食らいました。さきほど、娘とグーを合わせた瞬間に『バチッ』と。

例年より2週間以上早いんじゃないですかね。

今日の日中は、「おんどとり」が、湿度24%をマークしました。

この時期でこれほど空気が乾いているのは実に珍しい。

一気に寒くなりましたしね。

なんだか日本の四季、特に春と秋が、毎年短くなっていくように思えるのですが。

これはまたこれで、『これも花鳥風月』と楽しむ心のゆとりが必要ですね。


2011-10-06 早くも肌荒れの季節?!

_ 福島第一原発の3月12日の放射線量推移について。(14時49分記)

ちょっと思うところがあって、震災翌日の3月12日の、福島第一原発の放射線量推移を東電プレスリリースで振り返ってみました。こちらの3月12日「福島第一原子力発電所の現状について【午前7時50分時点】」で見ることができます。このリリースは私も当時リアルタイムで食い入るように見た記憶がありますが、その後5月28日にデータが追加修正されてたんですね。このリリースの中にも記述がありますが、追加修正されたデータは、こちらのpdfファイルです。

追加修正されたデータを見てみますと、3月12日の朝4時すぎから、空間放射線量が急上昇していることがわかります(追加修正以前のオリジナルでも確認できます)。

これ、当時よりず〜っと不思議だったんですよね。なんでこのタイミングで急上昇したのか。

公式発表では、福島第一原発から放射性物質が漏洩しそうな事象は、3月12日の午前10時以降から試みられた一号機のベント作業(これも実際成功したのか詳細不明)、同日15時半ごろに起きた一号機水素爆発が最早事象であり、いずれも3月12日の朝4時の線量増加とは時系列的に無関係です。

東電発表の各原子炉の水位・圧力に関するデータを見てみましょう(pdfファイル)。一号機二号機三号機です。

震災の影響により欠測が多いですが、一号機は3月12日 02時45分、二号機は3月13日 09時55分の計測で圧力急減が確認され、三号機は3月12日午後より圧力の低下が始まっています。

3月12日の朝4時すぎからの線量増加を説明できそうな事象は、一号機の3月12日 02時45分に計測された圧急減しかなさそうです。

また、東電は、3月12日 午前0時49分に、一号機原子炉格納容器の圧力上昇を検知し、原子力災害対策特別措置法第15条第1項の規定に基づく特定事象(格納容器圧力異常上昇)発生を判断しています(原子力災害対策特別措置法第15条第1項の規定に基づく特定事象の発生について)。

ってーことはこの時点ですでに圧力容器の気密性が損なわれて、圧力容器の圧が格納容器に逃げてきていた(すなわち、圧力容器は減圧し、格納容器は昇圧する)と考えるのが自然です。

で、圧力容器から格納容器へ漏れ出てきたヤツらが、意図せず気が付かないうちにどこかから外部に放出されたと。

・・・・・

と、ここまでは、すでに半年前に考察済みだった内容なのですが、当時はこの3月12日の朝4時すぎからの線量増加についての公式説明は一切ありませんでした。『そのうちしれっと後からなにか発表するのかな?』と思っていたのですが、私の知る限りでは、7ヶ月近く経過した今現在でも、なんら発表なり説明なりはされていないように、思います。『実は3月12日の朝にテルルが見つかってたんだ』発表が原子力保安員からあったのが6月上旬です。この件の発表があったので、そのうち忘れた頃になって、3月12日早朝の線量増加についても発表があるんだろうな・・・と思いつつずーっと待っているのですが、未だなにも無し。

ベントや水素爆発以前の3月12日早朝に、どこかから放射性物質が漏れていたことはほぼ確かだと思っているのですが、この件の詳細が明らかになるのは、一体いつのことなのでしょう。

永遠に葬り去られるのかな。

_ 魚を食べる。(15時16分記)

本来、改めて決意しなければならないようなことでは無いのですが、今年は非常事態ですので例年通りに無作為に食べるわけには行きません。

ほぼ毎日、定期的にチェックしている農林水産省のQ&Aのコーナーで、昨日10月5日に、農林水産省が公表している水産物の放射性物質の調査結果が更新されました。しかしこれ、Q&Aのコーナーからしか辿れないようなんですが、もっとわかりやすいところにおいてもらうわけにはいかないんですかね。

アイナメやコモンカスベ、ヒラメ、カレイのような海の底に近いところに居る魚はかなり危険な状態です。カレイが食べられなくなってしまったのは痛いなぁ。しばらくは外国産の加工されたカレイにしますかね。

サンマ、カツオはまだ大丈夫そうです。ただ、カツオが若干汚染されはじめた傾向ですかね〜。


2011-10-09 よんどころない連休中日。

_ なんとびっくり日高屋の野菜たっぷりタンメン。(14時09分記)

日高屋の野菜たっぷりタンメンって804KCalもあるんですねあれ。知らなかった。リンガーハットの長崎ちゃんぽんの、野菜たっぷりちゃんぽんが652KCalだったから、同じぐらいだろうと勝手に思い込んでいたのですが、今日、なんとなしに日高屋のWebで栄養価情報を見ていて知った驚愕の事実。

が〜〜〜〜〜ん・・・・・

って感じ。

ま、いっか。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ うめ [ベース?の中華そばが669KCalなので、そんなもんなんでしょうねぇ。 ネギ乗せただけで705KCalになってるし…]

_ 青木@管理人 [なるほど。 平均的な中華そばのカロリーって、500KCalぐらいだから、全般的に+150KCalぐらい高めってことな..]


2011-10-12 天高く馬肥ゆる秋。

_ 横浜市でストロンチウム検出。(11時28分記)

各方面で既報の通り、横浜市港北区のマンション屋上堆積物から、かなりな濃度のストロンチウムが検出されました。

衝撃的なニュースではあるのですが、チェルノブイリの例や、1960年代に活発に行われていた核実験により日本に降下した放射性物質の分析などから、セシウムがあれば、ある比率でストロンチウムも存在することはわかっていることなので、実はこれ、特段驚くべきことではなく、過去の、数少ない事例から得られた知見を再確認できた・・・ということなのです。

特に慌てるようなことでは無く、単にいままでストロンチウムを測ってなかっただけ・・・ってヤツですね。測ってみれば他のヤツらも当然に沢山居るハズです。

検出量は、ストロンチウム90が195ベクレル/Kgに対し、横浜市衛生研究所での測定で放射性セシウムがざっと10万ベクレル/Kg。ストロンチウムの対セシウムベクレル存在比は 0.002 ってところですかね。チェルノブイリ事故の時に名古屋で測定された大気中のストロンチウム-90/セシウム-137放射能強度比が0.002〜0.02の範囲だったということですから(原子力資料情報室より)、ほぼ同じ範囲に収まっています。過去の、数少ない事例から得られた知見と合致していたというデータは貴重です。

ストロンチウムだけでなくセシウムも10万ベクレル/Kgとかなりな高濃度で検出されてますから、なんらかの要因で降下した放射性物質が濃縮された特殊なケースと考えてよいと思います。ただ、先日発表された汚染マップでは、神奈川県下も1万ベクレル/m2程度のセシウム汚染はされていると考えるべきと思いますので、同様に、ストロンチウムも20ベクレル/m2ぐらいは最低存在していると思っておいたほうがよいでしょう。

しかしだ。福島第一原発爆発事故初期には、『学者』や『専門家』の多くの人が、ストロンチウムは重いからそんなに遠くまで飛ばない・・・っておっしゃられてましたが、そんなことあるわけないですよね。

当時から『なにを根拠にそんなこと言っているのか』謎でした。『学者』や『専門家』ならば、重いということを科学的に説明して欲しいものです。

プルトニウムの比重 :19.816 [g/cm3]
ストロンチウムの比重: 2.64  [g/cm3]
セシウムの比重   : 1.93  [g/cm3]
--------
鉛の比重      :11.34  [g/cm3]
鉄の比重      : 7.874 [g/cm3]
--------
黄砂の比重     :約 2.0 [g/cm3]

こう見てみると、ストロンチウムが特別重いわけではないことが、すぐわかります。

だって、チェルノブイリから日本まで、余裕で飛んでくるわけですから。

天高く馬肥ゆる秋・・・漢語では「秋高馬肥」と書くそうですが、これは日本で一般的に使われる『秋は空が晴れ渡って抜けるように青く高く、夏バテ解消して食欲もばりばりで馬も肥えてしまうほど食ってしまう』というような意味とは全く異なり、漢の国では、馬が肥える秋の季節になると、毎年外部から馬に乗った敵がやってきて、秋の収穫物を襲撃略奪されるから注意せよ! という意味を持つ言葉なのだそうです。

まさに今年の日本、秋本番のこれからが、放射能との本当の戦いの始まりと言えます。


2011-10-13 夏の疲れが出てきたか・・・?

_ なんとなく・・・(09時01分記)

爽やかで過ごしやすい気候になってきました。そのせいか、なんとな〜く、身体中になんとも言えない微妙な疲労を感じています。

今夏の疲れですかね。

美味い魚で晩酌したいところですが、今年の秋は、お魚はかなり制限を受けちゃうのでなんだかな〜 です。

いつもだと、椎茸を焼いて醤油をたらして食べたりするのですが、今年の秋は椎茸もな〜 です。

イタリア産生ハムに赤ワインって作戦も悪くは無いのですが、さすがに毎日こればかりだとな〜 です。

です。

_ ストロンチウム再考。(14時43分記)

私がモロに横浜市に住んでいるということもあってか、友人知人から半分冗談、しかし半分本気?で『青木は避難しないのけ?』『ストロンチウムってヤバんだろ?』というメールを貰いました。

昨日も書いたとおり、まぁ、少なからずあるだろうという心積もりは前もってありましたから、別に改めてどうするということもないのですが、『あの量は具体的にどのぐらいヤバいんだ?』というメールもいただきましたので、今回横浜市港北区で検出されたというストロンチウムについて、あらためて考えてみたいと思います。

前提条件として、ストロンチウムが195ベクレル/Kg検出されたという数値が正しいものとして話を進めます。というのは、ストロンチウムの定量分析って非常に難しく、今回の報道だけでは数値の精度がどの程度なのか、わからないからです。 現在、横浜市衛生研究所が再測定しているということですから、新しい数字が発表されたらまた考えてみたいと思います。

■横浜市港北区で検出されたストロンチウム素性
asahi.com「横浜でストロンチウム検出 100キロ圏外では初」 (2011年10月12日3時32分)より抜粋。
採取時期   :2011年7月 採取場所   :築7年の5階建てマンション屋上 サンプルの状態:堆積物
ストロンチウム検出量: 195 [ベクレル/Kg](同位体研究所測定値) セシウム検出量   : 63,434 [ベクレル/Kg](同位体研究所測定値)            105,600 [ベクレル/Kg](横浜市衛生研究所測定値)

まず言えることは、セシウム量がハンパなく高いことからこの堆積物は恐らく降雨により集まった放射性物質が、降雨/蒸発を繰り返すことで濃縮されたものであろうということです。これほどまでに高濃度に汚染された土壌は、横浜市内であればそのへんにゴロゴロあるってことはさすがにないでしょう。しかしながら、局地的にであれ、これほどまでに高濃度濃縮される場所があったということは事実なので、他にもこういう場所がないか、街中のきめ細かな線量計測が必要です。私も時間が許す限り、あちこち計測しようと思います。

さて次に、では、実際そのへんの地面にどの程度のストロンチウムが居るのか、考察してみます。

チェルノブイリ原発事故等の過去の知見から、原子炉から放射能漏れが起きたとき、セシウムが検出されればある比率でストロンチウムも存在することがわかっています。

今回検出されたストロンチウム量から、対セシウム比を計算してみます。

--------------------------------------------------
      採取場所      Cs   Sr Sr/Cs
--------------------------------------------------
2011年 7月 横浜市港北区    63,434     195  0.0030
               105,600     195  0.0018
--------------------------------------------------
2011年 3月 福島県浪江町1    4,600      16  0.0035(※)
2011年 3月 福島県浪江町2   39,000      90  0.0023(※)
2011年 3月 福島県飯舘村   103,000     292  0.0028(※)
--------------------------------------------------
参考:チェルノブイリ原発事故時に名古屋で観測された降下物の
   Sr/Cs = 0.002〜0.02
--------------------------------------------------
※:文部科学省発表の「陸土及び植物の放射性ストロンチウム分析結果」より。

今回の福島第一原発事故により大気中にばら撒かれ、地上に降り注いだ放射性物質に関して言えば、Sr/Cs = 0.002〜0.003程度と考えておけばよさそうです。

先日発表された神奈川県のセシウム汚染マップによれば、神奈川県下は大体において1万ベクレル/m2以下だということです。また、今まで文部科学省などから公表されている地表へのセシウム沈着量と地上1mでの空間線量の関係を見てみますと、超ざくっとですが、セシウム(134+137)1万ベクレル/m2で、空間線量を 0.1μSv/h 押し上げるぐらいな雰囲気です。ですので、神奈川県下は概ねセシウム1万ベクレル/m2以下って線はそんな感じかなぁと思います。

まぁざくっとセシウム1万ベクレル/m2あるとするならば、ストロンチウムは20〜30ベクレル/m2あると思ってよさそうです。

福島第一原発爆発前のデータは、2009年度ですがこちらで見ることができます。横須賀で 1.8ベクレル/Kgとあります。これは、1960年代に行われた核実験と、1986年のチェルノブイリ原発事故で世界中にばら撒かれた放射性物質の名残です。

単位が [ベクレル/Kg] なので、これを [ベクレル/m2] に変換しないと比較できないのですが、原子力安全・保安院によれば、65を乗ずればよいとされています。


    これほんとか? 東京大学の早野教授によれば、ざくっと60ということなので、まぁこんなものなのかな。ってことは、1m2は土65Kg分ってこと? 土の比重って2ぐらいだから、32.5リットル分になるのだけど・・・ 1m x 1m x 3.25cm ってことなんですかね。なんか多すぎるような気がしないでもないなぁ・・・

2009年度の横須賀での土壌中のストロンチウム量:1.8 [ベクレル/Kg]
[ベクレル/Kg] x 65 = [ベクレル/m2] とのことなので:
2009年度の横須賀での土壌中のストロンチウム量換算値:1.8 x 65 = 117 [ベクレル/m2]

もとから100ベクレル程度あったところに、今回新規にストロンチウムが30ベクレル降り積もったとしても、そう大慌てするほどの量ではないかな・・・と、私は判断しています。

もちろん、こんなものは無いほうが良いに決まっているんですが。

ただ、新規に降り積もったストロンチウムは地表面に近いところに居るでしょうから、風や移動する人間、車等で、舞い上がりやすい状態にあるということは言えそうです。

2009年に比べて土壌中では3割増し程度の量であっても、空間中のストロンチウム濃度は、随分高くなっていそうな感じはしますね。


2011-10-14 こおろぎの声の美しく儚い夜。

_ 横浜ストロンチウム続報。(23時12分記)

asahi.comによれば、『横浜市は14日夜、港北区大倉山の道路の側溝から1キロあたり129ベクレルのストロンチウムが検出されたと発表した。ストロンチウム89と90を合計した値。同じ場所では、セシウムも3万9012ベクレル検出されている。』とのこと(『横浜市検査でもストロンチウム検出 港北区の側溝』2011年10月14日20時30分より)。

早速昨日の表を更新してみます。


    2011年10月15日 09時15分追記:
    本日付朝日新聞朝刊で、横浜市の検査で検出されたストロンチウムの数値が住民の話として記載されていましたので、表の当該測定値「2011年 7月 横浜市港北区」を更新しました。

--------------------------------------------------
      採取場所      Cs   Sr Sr/Cs
--------------------------------------------------
2011年10月 横浜市港北区    39,012     129  0.0033(今回横浜市発表の最新データ)
2011年 7月 横浜市港北区    63,434     195  0.0030(一般市民の検査)
               105,600     236  0.0022(横浜市の再検査)(※1)
--------------------------------------------------
2011年 3月 福島県浪江町1    4,600      16  0.0035(※2)
2011年 3月 福島県浪江町2   39,000      90  0.0023(※2)
2011年 3月 福島県飯舘村   103,000     292  0.0028(※2)
--------------------------------------------------
参考:チェルノブイリ原発事故時に名古屋で観測された降下物の
   Sr/Cs = 0.002〜0.02
--------------------------------------------------
※1:2011年10月15日の朝日新聞朝刊(14版)39面より。
※2:文部科学省発表の「陸土及び植物の放射性ストロンチウム分析結果」より。

今回横浜市から発表された最新測定値についても、Sr/Csは、今までとほぼ同様の比率です。

昨日の考察を修正しなければならない要因は、ありません。


2011-10-15 前人未踏の非常環境。

_ 4.7シーベルト環境下で撮影された映像。

どんなイメージセンサーで撮影されたのか実に興味深いのですが、10月14日、東電英語版のニュースで、福島第一原発の1号機建屋内で撮影された動画が公開されました。こちらhttp://www.tepco.co.jp/en/news/110311/で参照できます。動画はこちらhttp://www.tepco.co.jp/en/news/110311/images/111014_01.wmv

この動画、ぜひ見ていただきたいのですが、はじめに見たときには『なんでこんなに虫が飛んでいるんだ?』って思ったほど、巨大で激しい放射線ノイズが写っています。

もう、1画素輝点ノイズではなく、放射線食らった周辺数画素がまとめて輝点になっているように、見えます。実にすさまじいです。

チェルノブイリ原発事故の際には、銀塩フィルムは放射線で感光してしまって現場の記録を行うに非常に苦労したということでしたが、CCDかCMOSかで撮影されたであろうこの動画からも、シーベルトオーバーの放射線のすさまじさがよくわかります。

本件に関しては、NHK NEWSWEBで取り上げられております。

NHKニュースより:1号機建屋内で依然高い放射線量
10月15日 6時5分 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111015/k10013279041000.html

東京電力が、福島第一原子力発電所1号機で原子炉建屋の内部をロボットで調べた結果、1時間当たり4700ミリシーベルトという極めて高い値の放射線量が測定されました。
(途中省略)
4700ミリシーベルトは、福島第一原発の建屋内では、8月に1号機の2階で測定された5000ミリシーベルトに次ぐ2番目に高い値になります。東京電力は、今回の高い線量は、地下にたまった汚染水が水蒸気になって噴出したためだとみていて、今後、地下の汚染水についても調査を検討しています。

さりげなく重大なことが書かれおります。下線を引きましたが、地下にたまった何千トンもの汚染水が水蒸気になって噴出するほど加熱されるには、当然ですが相当強力な熱源が必要です。

どういうルートで熱伝導されているのかは不明ですが、原子炉建屋内にある熱源と言ったら、核燃料しかありません。メルトダウンした核燃料がひょっとすると格納容器をも突き抜けて、建屋の地下で汚染水を沸騰させているのではないのか? なんてことすら考えてしまうような内容です。

一方で、経済産業省原子力安全・保安院も、さりげなく重大な発表をしています。

YOMIURI ONLINEより:チャイナ・シンドローム、ひそかに試算・・・保安院 (2011年10月15日09時16分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111014-OYT1T01458.htm

 経済産業省原子力安全・保安院が、東京電力福島第一原子力発電所1〜3号機で核燃料が完全に溶け落ちて、格納容器の底部を大きく侵食する最悪のケース(チャイナ・シンドローム)を想定した試算を、事故発生から2週間後の3月25日以降、ひそかに行っていたことが14日わかった。
 注水できなくなった場合、2、3号機は、厚さ約3メートルのコンクリートへの侵食が10日以上続き、1号機の侵食は8日間で1・8メートル進んで収まるとした。保安院や東電は当時、燃料の状態について「一部損傷した程度」と説明していた。

相変わらず、ほとぼりがさめた頃合を見計らって、いろんな重大事項を後から小出しにしてくる日本政府です。

引き続き油断も隙も無いように、自衛のためにもアンテナ広げて情報収集、分析を続ける必要があります。


2011-10-26 最近気になる街中の線量・・・

_ Polymaster社製、PM1703MO-1購入。(10時35分記)

私が今まで所有していた、『実戦配備可能な状態』の線量計達です。購入順に左上から、CDV-700(10年ぐらい前に購入?)、堀場PA-1000(2011年6月購入)、下段に移って、ウクライナ製(?)のDBG-05B(2011年6月購入)です。これら以外にも、GM管むき出しの自作線量計等、『実戦配備不可能な状態』の線量計も、いくつかあります。

CDV-700はこんなのいつも持ち歩くわけには行きませんから通常は自宅待機。普段外出時は、ピッピ音が鳴るだけのDBG-05Bを持ち歩きながら、音を聞いて付近の線量をなんとなく定性的に把握していました。

が、8月以降9月入ってから特に、どうも、6月7月の頃よりも明らかに「ピッピ」が賑やかに鳴る地域というか、地点が増えてきたように感じていました。

そこで、PA-1000を持ち出して、「ピッピ」が賑やかだった地点で少し時間をかけて線量の定量測定してみますと、結構ありますね極狭高線量地帯。地上1mの計測でも、平時の倍以上の0.2マイクロSv/hを記録する程度のところは、ウチの周辺あちこちに見つかりました。ただ、範囲は本当に極狭地帯で、1mも移動すると0.1マイクロSv/hを割るということも珍しくありません。

高線量なところは総じて複数の側溝が接続されている桝付近だったり、雨水が集まって流れていく排水溝付近だったりします。

最近話題になっている「雨水によるセシウムの自然濃縮」が、起きていることを実感する結果です。

というわけでどうやら福島第一原発爆発により放出飛散され、街中に降り注いだセシウムやストロンチウムは、時間が経つにつれ単純減少していくというわけではなく、場所によっては「雨水によるセシウムの自然濃縮」効果で、時間が経つにつれさらに高濃度になっていくという、まったく油断も隙もあったもんじゃない状況が展開されているようです。

と、いうわけで、現状の観測体制では街中での徒歩移動時に、これら極狭高線量地点を的確に発見することは難しいと判断し(PA-1000は測定に1分間かかる。仕事での移動中など、あっちこっちでいちいち1分間立ち止まっているわけにはいかない)、新規に線量計を導入しました。

Polymaster社製、PM1703MO-1です。

大きさは手のひらにちょこんと乗るぐらいな感じ。カタログで見て想像していたサイズよりも一回り小さいです。

Polymaster社PM1703Mシリーズは、原発や研究所など、実際の原子力現場の最前線で使われている実用機であり、これのカスタマイズモデルはIAEAでも採用されています。IP65/67の完全防水等、その仕様もかなりタフです。

同じような形をしているPM1703Mはシンチレーション検出器なのですが、私が買ったPM1703MO-1はシンチレーション検出器に加えてGM管も搭載し、線量積算機能を持ったモデルです。

測定範囲は 0.01マイクロSv/hから10Sv/hまで。10Sv/hなんてそれこそ福島第一原発の一号機原子炉建屋内にでも行かねば遭遇することのないような超高線量ですが、ダイナミックレンジが非常に広いのも、特徴です。

IrDAでPCと繋げて、ログを吸い上げたり線量アラームの設定をしたりできます。特に、ログ機能は、アラームが鳴った時間と線量をあとから知ることができるので便利です。その場でPM1703MO-1のアラームに気が付かなかったとしても、あとからログを見ることで、その日の行動記録と照らし合わせてどのへんで高線量を食らったか、知ることができます。

が、なんと言っても着目すべき点はその反応速度。反応速度:0.25秒ということですから、時速6Km程度の速度で歩行中でも、局所的高線量地点を通過した際などには即時反応してくれるのではないかと、期待しています。

実際、10月18日に納品されて以降、外出する際にはなるべく持ち歩くようにしていますが、ログを見てみますと、0.2マイクロSv/h程度の低レベルホットスポットは何十箇所とあるようです。

その中でも突出して高い値を記録しているアラームがあります。

10月20日(木)の15時15分すぎ。4.74、5.86マイクロSv/hと、ちょっと看過できない値が記録されています。『これなんぞ?』と思い、当時の移動記録を思い返してみますと、この日は仕事でお客さん(@SAITEC)と打ち合わせがあり、この時間帯は打ち合わせが終了してJR西川口駅付近を歩いていたか、すでにホームで電車待ちしていたか・・・という感じの時間です。

PET検査した人とすれ違ったりしたのでしょうか。


21日の朝3時台のアラーム3発も気になります。この日この時間帯は寝てますから(決して飲み歩いていたわけでは無い(笑))、線量計は私の部屋で計測していることになります。何があったんでしょう。

_ Polymaster社製、PM1703MO-1所感。(10時50分記)

まだ使い始めて一週間ですので、全機能を使いこなすまでには至ってませんがざっとファーストインプレを。

・反応速度は申し分無い。街中を歩いていても急激な線量増加時には即アラームが鳴る。
・アラームは鳴るのだが、表示されている線量はたいしたことないときがよくある。
 →例えば、平時0.05なのに、アラームなったけど表示は0.05のままとか。
  一瞬だけ観測したピークに反応しているのか? いろんな統計処理をしていると、
  マニュアルには書いてある。説明があるのだが信号処理が複雑で詳細不明。
・測定される線量値は、堀場のPA-1000に比べてほぼ同じ。
・低線量域での線量表示に謎なところがある。
 →0.1マイクロ以下だと、どうもなんか特殊なモードに入るようで、堀場PA-1000より
  も線量低下方向への反応が鈍くなるときがある。その点、堀場PA-1000は単純に移動
  平均処理での線量表示なので、値の変化が素直でわかりやすい。

この線量計の性質として、原子力現場での意図しない被曝を即座に探知、警告するという機能に重きが置かれているように見えますので、0.1マイクロなんつう低線量下では、ひょっとするとあんまり本気で動いていないのかもしれません。

ただ、低線量下でも、線量が上昇する方向への反応速度は極めて速く、その点は使っていて安心感があります。

参考までに、反応速度がどんなもんかわかる動画をyoutubeにアップしました。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ T.K [すごい機材ですね。是非GPSロガーとセットにして… 西川口駅近くは月一回いってますけどどの辺りが怪しいですか? 11..]

_ 青木@管理人 [これのGPS搭載モデルもあるのですが、35万円もするのでさすがに怯みました。 西川口は、この時間だと恐らく京浜東北線..]

_ T.K [駅構内ですね。ちょっと前に大宮のどこかの敷地で高線量を観測したってニュースがありましたが関係あるのかないのか。原発事..]


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