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かにの泡ぶく

内容は限りなくフィクションであり、嘘八百です。
本当だよ。

2006年09月26日(火) 木工作な日。

_ 昔の真空管ソケット地獄。

昔の真空管短足タイプ(右)
先日、ラジオの検波回路の研究のために昔の真空管を調達しまくった件について触れましたが、これが、予想以上になんというかクセものであったのです。

左の写真の右側の真空管がその「昔の真空管」なんですが(左のものも充分昔のものなのですが・・・)、写真で見てわかるとおり、足が短足で真空管の付け根の「ベース」と呼ばれる部分が長いですよね。これ、「ショートピン」と呼ばれるタイプらしく、特殊なソケットが必要なんだそうです。
なんだそうです・・・って、ここまで昔の真空管を入手したのは今回が初めてなので、私もまるで知らなかったんです。UXベースだっていうんで、いまどきのUXソケットでOKなんか? って思っていたのですが全然甘かった。普通の上から挿すUXソケットには挿さらない、いまどきのバヨネットタイプソケットにも挿さらない・・・由緒正しい真空管には、それ相応のソケットが必要なようです。ちなみに、左の足の長いナス管は、いまどきのUXソケットにうまい具合に挿さるので問題無しです。

調達ソケット全部合わず(泣)
この短足真空管用に「バヨネットピン」「UXベース」というキーワードでいまどきのソケットを調達してみるも、全滅(泣)。いわゆるいまどきの2A3や845用のピン付きソケットとは全く異なる規格で、まさにこの「ショートピン」用のソケットがこの世には存在するらしいです。

ちなみにこの全滅ソケット4個で8K円強の出費。授業料としても痛すぎな額ですが、まぁ仕方ないですね。腐るものじゃありませんから、そのうちこのソケットに合う真空管を入手すれば問題無しです。

しかしこの短足真空管、1920年代の代物。それ用のソケットなぞいまどきそのへんの電気屋さんで売っているようなものでもなく、ソノ世界でもこれら「ショートピン」用のソケットつうのは結構なレアものらしく、入手難。秋葉原に行ってもあるかないか五分五分・・・いや、七分三分ぐらい? あってもべらぼうな値段とか。

ま、ぶっちゃけピン4本しかないので、ミノムシクリップで繋げても全く問題ないのですがそれではちょっと風情が無さすぎなので、無いものは仕方ない。UXショートピン真空管ソケットを自作してみることにしました。

自作ソケット設計図
まずはターゲットとなるUX-201Aの採寸です。なんだかフルカスタムオーダーのスーツを作ってやるみたいで羨ましいぞ。

切り出し部材
採寸図を元に部屋のそのへんにあった木材から部材を切り出します。ドーナツがいくつかあるのはそれなりの意味があります。採寸図の右下を見てね。

端子を付ける
あらかじめお互いがショートしないようにしつつ、かつ、真空管を「ぐい」と回したときにも接点が充分に接触するように考えた形状の電極を穴あきの板に釘で固定します。材質は0.3mmの真鍮板。釘が二箇所で止まっているのは、真空管を「ぐい」と回したときに、一緒に回ってショートされたらたまらんので位置決めのため。

スプリングで接触不良対策
穴あきの裏からスプリングを入れて、この電極接点が真空管と「しっかり」密着するようにします。真鍮板の戻りだけだと、長年の使用で戻らなくなって接触不良を起こしそうだから。

完成した図
UX短足用ソケット完成の図です。真空管の足と接触するところは、酸化皮膜で接触抵抗増えるといやなので、半田メッキ処理しました。

201A挿して見る図
早速挿してみます。確かに雑な作りですが、結構サマになってます。いい感じです(完全に自己満足モード)。

フィラメント点灯
居ても立っても居られなくなり、取りあえずフィラメント点灯です。
トリタンフィラメントのやさしいオレンジ色が周囲をほのかに照らします。いい感じです。真空管内の電極がゲッターに覆われていて見えないのが残念ですが、しかしそれはゲッターが極めて薄く、中身丸見えな管が他にいくつかあるのでそちらに譲りましょう。まずはこの、80年余のときを越えていまだに稼動するこの真空管の、ほのかなあかりを楽しむこととしましょう。

ラジオに無理やり接続
フィラメントが点火したとなると、やっぱプレートに電圧をかけたくて仕方なくなります。

こないだまで3A5で実験していたプラットフォームに無理やりミノムシ配線でグリッド検波接続し、ラジオ波を検波させてみます。
どうも、グリッドの静電容量が結構あるみたいで、同調周波数がかなり低いほうにシフトしていますが、なんとかラジオ波を検波できました。
プレート電圧30V程度ではこの再生回路(再生コイル巻き数)では充分に再生がかからず最大感度まで行けませんがそれでも、平気でJORFとJOLFを分離し、音もなんというかゆとりある音です。

今日はソケット作っただけで時間切れとなってしまいましたので、ラジオ回路については全く実験できませんでしたが、ソケットもできたことですし、これら古典管を使った実験を今後進めてゆきたいと思います。

今回のソケット製作に要した時間は約4時間。量産効果はほとんど期待できないので、数作ってもそのまま 4時間 x n個 って感じで効いてきそうな、製造効率低い代物ですが、たま〜に無性に木で工作したくなるも、作るものが特にないようなときに作るにはいいアイテムだと思いました。

今回実用的には問題ない品質のものがなんとか作れましたが、綺麗に作ろうと思うとこれはかなり奥が深く工作技術も要求されそうなので、良いテーマかもしれませんね。

_ さんざん探して無かったソケット発見!

上で自作した短足UX管用ソケットですが、遂に発見しました。なんと、ギターアンプ屋さんの通販サイトで発見。これは盲点でした。

今まで、真空管オーディオや真空管ラジオ屋さんのサイトばかり探していたのですが、ひょんなことから発見した昔のギターアンプやその部品を扱うサイト。ここにね、この、1920年代の位置決めピン付き真空管用のソケットがあったんですよ。

使い古しの所謂「Good condition」で\3K/個。高いか安いか難しいところですが、取りあえずオリジナルなものがどんなものなのか知りたいってことと、上のソケットまた作ろうと思ったら、ちょっと小さめな一大決心が必要なこともあって、ふたつばかし注文してみました。

ギターアンプの世界ってのも、濃いですね。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
_ まつ (2006年09月26日(火) 19:16)

なんだか、すばらしいですね。
2枚目の画像にあるソケットを使わないのは
・貴重なものなので使えない
・違うタイプ用のものなので使えない
といった理由なのでしょうか。

_ 青木 (2006年09月26日(火) 21:59)

すいません、書きかけの状態でツッコミもらっちゃって。
紆余曲折はこのあと本文に記載しますです、はい。

_ まつ (2006年09月27日(水) 00:41)

いやぁ〜、そんなことだろうとはわかっていたのですが
ついつい つっこんでしまいました。失礼しました。

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