■CalcCs.exe
最新版:CalcCs_004.zip(839,228 Bytes)(2012年 9月29日公開)
当初本ソフトは、CsCalc.exe という名称でしたが、機能がまるで異なる全く同じ名称のソフトがすでにあることが判明、名称を CalcCs.exe に変更しました。
地味にバージョンアップしていますので、CsCalc.exe をダウンロードされたかたも、ぜひ、再度のダウンロードをお願いいたします。
2012年 4月17日 15時04分記。
■対象ユーザー
Windows PC をお使いのみなさんで、世間に放出された放射性セシウムの経年変化をお気楽に見てみたいかた。
■なにするツール?
なんらかの理由で世間に放出された 137Cs と 134Cs が経年に伴ってどう減衰していくかを視覚的に示すツールです。
■誰が作ったの?
■ライセンス条件
CalcCs.exe は、上記の通りアイメジャー信州放射能ラボの代表者 一ノ瀬修一さんのアイデアを、私がコード実装したものです。CalcCs.exe のアイデア、基本設計は一ノ瀬修一さんに帰属します。
ここに置いてある実行コードについては、みなさんどうぞご自由にお使いください。無断で使っていただいて結構です。
再配布についてはご相談ください。
■免責
CalcCs.exe は現状の状態のまま、なんら保証なしで提供するものです。CalcCs.exeを使ったことに起因するいかなる結果にも、作者並びに他のすべてのみなさんは誰も責任を取れません。ご自身のリスクでお使いください。ただし、バグレポート、ご要望ご感想ご苦情は大歓迎です。特に、バグについては可能な限り迅速に対応させていただくつもりです。ご要望については可能な限り前向きに検討させていただきます。
ご感想は励みになります。ご苦情については謙虚に勉強させていただきます。
■使い方
ダウンロードはこちら:CalcCs_004.zip(839,228 Bytes)
Windows 上のストレージのどこか適当なところに本アーカイブを解凍します。レジストリは一切いじりません。解凍場所にアクセス権限があればどこに解凍していただいても動きます。
使わなくなったら、解凍したアーカイブ一式をゴミ箱行きにしてください。簡単です。
解凍したら、CalcCs.exe を起動してください。このようなウインドウが表示されます。
ちょっと説明しないとわからないところがあると思います。
誠に恐れ入りますが、我慢してCalcCs.exe の画面を見ながら、10分間ほど以下の説明にお付き合いください。
●放出条件
放射性セシウムが世間にばら撒かれた日時と、 137Cs と 134Cs の放出比率を設定します。今は、時間は指定できません。固定です。将来、セシウム以外の半減期が短い核種にまで機能拡張した場合に備えて、時分秒を用意しています。
福島第一原発爆発事故の場合は、1.0 : 1.0。
チェルノブイリ原発爆発事故の場合は、1.0 : 0.55 という数値があります(原子力資料情報室(CNIC)より)。
下のプルダウンメニューを選ぶことで、あらかじめ登録されている放出日を選択できます。
このプルダウンメニューに、放出イベントを追加することができます。work フォルダ内にある、preset.txt を編集してください。64個まで登録できます。
●測定条件
ある日時に測定された総セシウム量から、その日時での 137Cs と 134Cs 減衰量を計算し、 137Cs と 134Cs の理論量を計算します。
●計算条件
測定条件で設定された値を元に、任意の日時での 137Cs と 134Cs 濃度を計算します。
測定結果を持っていなくて、たんに、任意の日時での 137Cs と 134Cs 濃度を計算したい時には、測定条件日時を放出条件と同じ日に設定し、総セシウム量を適当に 100 [Bq] とか入れておけば、それで計算できます。
■履歴
2012.04.16 Ver 0.0.0 公開
2012.04.16 Ver 0.0.1
2012.04.17 Ver 0.0.2
- 測定日と計算日について、放出日からの経過日数を表示するようにした。
- 計算日に「今日」ボタン新設。
- その他表示情報をこまごまと追加。
2012.04.17 Ver 0.0.2a
2012.04.21 Ver 0.0.3
- 半減期を正確に設定した。
Cs-137 : 30.1 年 → 30.1675 年
Cs-134 : 2.06 年 → 2.0648 年
2012.09.29 Ver 0.0.4
■雑談
セシウムの半減期30年って言っても、それは30年経ったら『やっと半分になるだけ』であって、200年ぐらい経過してやっと『無くなったと言える』状態になるんだな~ってことが、よくわかる計算機です。
放出条件:2011年3月12日 137Cs:134Cs = 1.0 : 1.0
測定条件:2011年3月12日 総セシウム量 = 500 [Bq]
計算条件:2111年3月12日
で計算すると、100年後の2111年3月12日でも、まだ、セシウムが 25 ベクレル程度残っていることがわかります。100年経ってもまだ 1/20 残っているってことです。
福一爆発後の主な食材の暫定基準値が、総セシウム量で 500 [Bq/Kg]。これぎりぎりの食材は、100年放置していても 25 [Bq/Kg] のセシウムが残存しているということになります。
仮に今日、8000 [Bq/Kg] の瓦礫を埋め立てた場合、100年後にどのぐらいになっているのか? 等々計算すると、思った以上に減らないことがよくわかります。
改めて思うに、恐ろしいことになったものです。
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