趣味の自作オーディオアンプ:「カニズム」について
作成:2006年12月31日
オーディオアンプに限らないのですが、私がモノ作りにおいて心がけていることがいくつかあります。
それらのエッセンスを抽出したものを本日「カニズム」と勝手に命名しました。ご参考までに以下にご紹介します。私がどういう考え方でモノを作っているか、ご理解いただくための一助になればと。
「カニズム」八か条(将来追加される場合あり)
- シンプルに勝るもの無し。
意図せず複雑になってしまうときはどこかがおかしい。複雑化は破綻のはじまり。
- 昔の技術を大切に。
先人達の知恵と努力に感謝。
- 測定値よりも自分のカン。
測定値を軽んじるということでは決してなく、測定値に則った上でさらに自分のカン(感性)で物事を判断しようという考え。測定値至上主義はいやよってこと。
- 納得はするけど妥協はしない。
- 可能な限り自分で検証。
データシートを鵜呑みにしないで、可能な限り自分の回路を組み基礎データ取りせよ。自分の手で組み目で見て耳で聴き、心で判断せよ。
- 否定せずにまずは受け入れる努力を。
この世には自分の知らないことなど山ほどある。なにか未知な事象に遭遇したとき「そんなことあるはずが無い」「そんなのダメだ」では無く「そういうこともあるかもしれない」「そういうのもアリかも」と思ってコトにあたろう。
- 思いやり(想像力)を持とう。
「それをするとどうなるか・・・」ということを常に考え、可能な限りの想像力を働かせてコトにあたろう。周囲の人、モノに、決して悪い影響を与えてはいけない(迷惑をかけるな)。
- 失敗自体を楽しめ。
思ったとおりに動かなくったって、ゲルマTrが一瞬で昇天したって、くよくよしない。どうしてそうなったのかよくよく考えて、次の製作にフィードバックだ。万一にも注意して実験していればこのぐらいで命落とすことは無い。生きていられるだけでラッキー。命ある今に感謝の心を忘れずに。
← 戻る
感想要望質問その他メールはこちらのフォームからお願いします。
master@kani.com