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私の住みかは、東急東横線の日吉駅を降りてバスで10分。ちょうど、日吉駅から見て慶応大学の裏側にある。通勤という実にクダラナイことに人生の限られた貴重な時間を取られるのを避けて、また、通勤ラッシュという苦痛を避けて、通勤45分圏内で、生活するのに便利で治安がよく、しかも静かな場所・・・という、無茶苦茶な条件にマッチする場所がここである。私の現在の勤務地は横浜。東京とは逆方向への出勤なので、ラッシュもそれほどではない。時差出勤すれば電車は座れるぐらいだ。ここに住むことになったきっかけは、95年3月に結婚したからなのであるが、無茶苦茶な条件にマッチするだけあって、家賃も無茶苦茶である。身分不相応としかいいようのない我が賃貸の城であるが、しかしそれでも、私はここを選んだ。生活環境は、とにかく重要である。通勤時間を我慢すれば、安いところはあるがしかし、カネか時間か? 私は時間を取る。一箇月数万円ぐらいの差、男の甲斐性でなんとかしようというものだ(いつまで耐えるか? 果たして城落ちの日は???)。

いつもはバスなのだが、今日は天気もいいし、慶応の山を越えることにする。



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